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概要
私に悔いはないわ
昔から身体の弱かったシエルは、結婚式当日、花嫁衣装に着替えたところで息絶えた。次に彼女が目を開けた時、広がっていた景色は、荒涼とした大地と踏み固められただけの土の道。話に聞いていた死後とは違う世界に寂しさを感じつつも、軽い足取りで道を辿っていれば、不意に現れた分かれ道に立てられた木板の矢印の上に、奇妙な人の姿を見る。疲れ知らずのこの世界で初めて出遭った言葉を話す「ソレ」に、一生という期限も亡くなった少女は、これまでを語り出す。
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