昨年の11月より書き始めた『銀狼山脈…』がついに最終章となった。
書き始めた時に、完成は2023年の12月末(1年と3か月)、字数は16万字、構成は起承転転結の5章と計画した。嬉しいことに、その通りになりそうだ。ただストーリーは【賢いヒロイン】コンテストを目指して、10代の少年少女のさわやかな初恋物語りだったはずが、まったく違うお話になってしまった……。
ところで書き終わった第4章は、20代半ばの男の神さまと60歳くらいの僧侶との会話から成り立っている。登場人物たちの会話でストーリーを進めるのは、小説を書くにあたっての<手抜き工事>のようで忸怩たる思いがあったのだけど、「こうなれば、会話シーンの勉強だと思ってとことん書いてやろう!」とあるところから開き直った。
若い神と老いた人間の僧侶の会話だ。時に人生経験の多少で2人の立ち位置がひっくり返り、そして地位のある大人の男同士の言葉遣いにもかなり手こずった。だらだらと書いてしまった感はのこるけれど、いい勉強になったかなとも思う。
最終章の第5章は、実をいうと4年前に書き直しでばっさりと削った『白麗シリーズ』の第1部にすでに書いている。それで「楽勝、楽勝」と思ったのだけど、昔に書いたものを読み返すのは妙に照れくさい。そして、テイストも違っているのでそのまま書き写すことは出来ないということにも気づいた。
ああ、これからまた2万字を苦しみながら書くしかないのか……。(涙)
『銀狼山脈に抱かれて、少女と少年はアサシンとして出逢った』
https://kakuyomu.jp/works/16817330650010982993