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小説新潮12月号を買いました


 日本ファンタジーノベル大賞の予選発表が掲載されていた小説新潮11月号は見るのも嫌で、夫に引きずられようにして行った書店で買ったのですが……。はい、結果は、11月1日と11月3日の近況ノートに書いておりますが、1次予選をかすることもなく落選しました。

 このことについては落選理由を分析したりなどせずに、「さあ、来年に応募する小説のことを考えよう!」と思っていたのですが。なんとまあ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作品の選評と掲載のある小説新潮12月号は、自分で買いに行ったのですよ。

 こんな私って、ほんと、自虐的というか……。そして、みっともない結果のことを何度も書いてしまうあたり、ほんと、暴露趣味があると思ったり。いやいや、自分は勉強家なのだと思うことにしましょう。(笑)

 3人のプロ作家による最終選考作品4作の選評を読んで気づいたのは、選考委員のどなたも『日本ファンタジーノベル大賞らしい作品』という言葉を使われていたこと。今回、それを頭において受賞作品の冒頭を読むと、なんとなく、『日本ファンタジーノベル大賞らしい作品』という言葉の意味がわかったような気がしました。

 でもでもそこで、「あっ、私の作品はジャンル違いだったかも?」とかいう負け惜しみとか、「次回は、今回の受賞作品に寄せた小説を書こう!」なんて考えないのが、年の功というものです。(笑) 

 やはり優先順位は、書いている自分が楽しいこと、そして残された時間が短いので、書けるものを優先して書くしかないこと。この2つのことを忘れてしまって悩んでも、私の場合は時間の無駄というものです。

 ところで、今回の日本ファンタジーノベル大賞に挑戦された同志(!)を、カクヨムでお二人発見しました。そのうちのお一人とは交流も生まれました。来年は、もっと増えているかなと楽しみです。


 写真は、新しい模様で編んでみたニット帽です。前の模様は4個編んで満足しました。今回の模様も4個編んで、満足してみようと思っています。それにしても、私のしつこい性格が表れていますね。
かなり編み目がきれいになりました……、が、ちょっと縦に長かったかな? まあこれも、デザインとして面白い感じもするのですが。

10件のコメント

  • 日本ファンタジーノベル大賞一度は応募してみたいですが、怖くてまだできません。それに挑めただけでも明千香さん凄いです。
    受賞に近づく作品を書くとしても、気力が湧かないときっと書けないから、明千香さんの言うとおり、自分が楽しいと思う作品を書くと言うのは重要だと思います!
  • いつも大変お世話になっております。応援ありがとうございます。
    公募、お疲れ様でした。作品にそそぐ労力は甚大だったと拝察します。
    明千香様の作品や文章から、人生の奥深さと、経験からにじみ出る味わいを感じ、身が引き締まる思いです。これからも応援いたします。お体大切にお過ごしください。
  • 柊さま、コメントをありがとうございます。
    あっ、応募前は、私もかなりためらいました。そして結果を知って……。なんだ、顔も名前も知らない下読みさんに、あっさり蹴られただけじゃあないかと開き直っています。小説新潮の紙面で、プロの小説家に悪し様にけなされたのではないのだから、傷はすんごく浅い、絶対に!(笑)
    そして、応募してみて、小説家を目標にしている方が、カクヨムコンの読者選考で、一喜一憂するために費やす時間は、あまりにももったいないとも思うようになりました。「虎穴に入らずんば、虎子を得ず」です!!
  • 日本ファンタジーノベル大賞は、わたしも4回ほど挑戦しました。
    「麻呂子王子と聖徳太子の物語」が一次だけ通過したのを最後に、こちらへは挑戦が途絶えています。
    一次だけでもかすったのは後にも先にもこの時だけなのですが(..;)
    その後はしばらくファンタジーとは言い難い作品が続いていて、縁遠くなっています。
    この頃は落選はショックでしたが、最近は「いつものこと」と平常運転です。年のせい?
    あと、梗概やあらすじを書かなくていいのか、と松本清張賞にも挑戦していますが、こちらはかすりもしませんね・・・・・・(>_<)
    苦手な短編ですが、オール讀物時代小説新人賞もかすらない・・・・こちらの落選作品はカクヨムでも完結済みですが、やはり訪問者がいませんから、魅力的な作品ではないのだなぁ、と反省させられています。
    確かに終わりが見えだしている年齢なので、無理なジャンルではなく書き続けたいです。
    本来は「光る君へ」が放映されている今年はタイミング的にどうよ、と思いつつ、ちょっと違う時代を書いているところ(本来は隆家を主人公にした刀伊入寇を題材にしたかったのですが、昨今の盛り上がりを見ると自分の時機ではないな、と考えてしまう・・・・・へそ曲がりなのでしょうか?)です。
    現在取り組んでいる新作は再びファンタジー要素の多い作品。
    これをどこに出すかはまだ検討中ですが(完成するかも分からない)、自分の好きな世界に埋没しながら書き続けたいです。
  • 亜咲さま、コメントをありがとうございます。
    亜咲さまがカクヨムコンの挑戦されています『晋よ曹魏の上に立て』、いずれは必ず拝読したいと思いつつ…。亜咲さまの『総務課の沢渡くん』の世界から私はいまだに抜けきれずです。
    私は、気に入った物語りの中に陶酔してしまうタイプなので、亜咲さまの新しい作品を読んだら、沢渡くんとお別れになってしまうのではないかと心配です。それくらい、今まで読んだBLでは、『総務課の沢渡くん』は、私にとっては秀逸な物語でした。
    カクヨムコンは始まったばかり。もう少しお待ちください。魏から禅譲を受けて建った晋。亜咲さまが、曹家や司馬家の人たちを、どう描かれているのか興味があります。
  • 12月号、私も買いました。
    受賞作と私の挑戦作のジャンルが被っていたのもあって、私は完全に、『負けた……』と真っ白になりました(笑)
    先生方の選評、特に恩田先生の選評では、なんとまあ難しいことを仰る! と苦笑いつつも挑戦心を刺激されました。
    ファンタジーの要素は必要だけど、ファンタジーの概念を塗り替えるような作品を期待されている。
    駐車スペースギリギリのところに大型車をバックで入れてみろと言われているような心地です。
    来年の挑戦作、私も用意してあるもので挑むつもりです。もう少し客観的に読めるようになってから、ファンタジーノベル大賞のカラーを意識して手直しをしようかなと。
    ファンタジーノベル大賞の話題、近況ノートして下さって感謝します。
    私も近況ノートしてみようかと試みたものの、あれやこれや書きたいことがいっぱいになって結局まとまらず、消すしかなかったので(笑)
    お互い、ファンタジーノベル大賞を楽しみましょう。
  • 紗窓さま、コメントをありがとうございます。
    紗窓さまもファンタジーノベル大賞に挑戦されたことがあったのですね。4回となると、先輩です。どうぞ、よろしくお願いします。(笑)
    今回初めて選評なるものを読み、ファンタジー小説にも出版社の求めている方向ってものがあるんだなって知りました。でも、それがどうした?です。長く生きていまして、つくづく感じることは、価値観って時の流れとともに変わっていくんだなってことです。ファンタジーノベル大賞が求めている傾向が、永遠に同じということはありません。自分の小説で変えてやるっていうくらいの気概を、お互いに持ちましょうね。(しかし、私の場合は、結果を見る前に、この世とおさらばしていそうです)
    70歳を過ぎた私が偉そうに言わせてもらえば、『自分の好きな世界に埋没しながら書き続けたいです。』で、いいのではないかと思います。続けていると、絶対に、神さまがプレゼントを用意してくださっています。それは、いまの目標とは違ったものであるかも知れませんが、ある日、「これがプレゼントなのか」と腑に落ちる日がきますよ。私の場合は、いま毎日がとても楽しくて、「ああ、これが、20代からコツコツやって来たことへのプレゼントだ」と思っています。
  • みかみさま、コメントをありがとうございます。
    私からは言いにくかったのですが、なんとなんと、みかみさまの作品と受賞作品はかぶっていましたね。私も「あっ!」と驚きました。しかし、そういう流れに自然と乗っているみかみさまの若さが、ほんと羨ましいです。人生にはのっている時というものがあります。みかみさまはいままさにその時だと思います。お忙しいでしょうが、いまこの時のチャンスを大切になさってくださいね。
    私って、好奇心が勝ってしまって、大恥はかいてから気がつくタイプです。ファンタジーノベル大賞一次予選落ちを話題にするのが、こんなに楽しいなんて。(大笑)
    次回の応募、お互いに頑張りましょう!!
  • 明千香さま

    『史記』に関するお話、面白く拝読しております。蒙を啓かれ、楽しいです。
    『総務課の沢渡くん』に嬉しいお言葉をありがとうございました。たいへん励みになりました。
    『晋よ曹魏の上に立て』につきましては、明千香さまのご都合のおつきになるタイミングでお越しいただければありがたいです。
    年の瀬も押し迫ってまいりました。お体に十分お気をつけられてお過ごしください。
  • 亜咲さま、コメントをありがとうございます。
    そしてまた、『史記』に関するお話を読んでくださってありがとうございます。カルチャーセンターでの講座で仕入れた知識を、自分勝手に改竄して偉そうに書いています。講座の先生もですが、大学で学ばれた亜咲さまのような方にも、ほんと、申し訳なくて、穴があったら入りたい…。(笑)
    『晋よ曹魏の上に立て』、読めるようになる日を楽しみにしています。
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