近況ノートに何度も書いたことであるけれど、『白麗シリーズ』の呉服商の彩楽堂はあさのあつこさんの『弥勒の月』シリーズに出てくる遠野屋清之介さまをモデルしている。清之介さまは小間物問屋の主人だが、剣の腕もよいしもちろん男ぶりもよい。そして何より商売がうまい。商売仲間たちを誘っていろいろと知恵を絞り、数年で豪商となった。そして商売で得た金を、訳あって出奔した貧しい藩の染色という産業を育てるために、惜しげもなく出資している。
『弥勒の月』シリーズは同心・木暮信次郎を中心とした捕り物帳ではあるけれど、この清之介さまの商売の様子も細かく描写されている。それで、彩楽堂の主人も清之介さまのように、自分の利益だけを考えない優れた商売人として書きたかったのだけど、商売などしたことのない自分には無理だと思っていた。それが最後の最後にそれらしい雰囲気が書けて、とても満足だ。
…ということで、次回から、この物語りのクライマックスである妖怪に変身した康記と英卓たちの闘いのシーンとなる。「大勢の敵味方が入り乱れての戦闘シーンは苦手だ、困った、困った」と思っていたら、無意識のうちに敵は康記1人となるように、お話を作っていた…。私って、もしかしたら生まれついてのストーリーテラーかしら。(笑)
③ 天界より落ちた少女の髪は真白く、恩寵の衣を纏って、中華大陸をさまよう(再び慶央篇) 大人の女性が楽しんで読める<♥>なエンタメ小説です
https://kakuyomu.jp/works/16816927859326305676 最後に恒例となっている、小学6年生の孫のイラスト。夏休みに我が家に遊びに来た時、私がプレイしているゲーム『ホライゾン・ゼロドーン』を見て、主人公のアーロイを描いたそうだ。