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パトリシア・コーンウェルは、いまも健在!


  雨 杜和orアメたぬきさんが、第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞を目指して本格ミステリーを<カクヨム>で連載されています。私も毎晩の更新を楽しみにしている一人なのですが、現在、アメリカのデトロイトで溺死した人の検視の話で盛り上がっています。


彷徨える王【心理サスペンス:横溝正史ミステリ&ホラー大賞応募作品】
https://kakuyomu.jp/works/16816927863278356267


「アメリカで検視といえばパトリシア・コーンウェルが書く『検視官ケイ・スカーペッタ』シリーズがあったはず!」と、突然、思い出した。一時期、この検視官シリーズもスズメ蜂シリーズも、読みまくった…。
 それで、彼女はいまはどうされているのかと検索したら、ご健在で、昨年に『検視官シリーズ』の25冊目を出版されたとのこと。

 2年前にも、突然、ルース・レンデルを思い出して検索したら亡くなっていて、すごいショックを受けたのだけど、パトリシア・コーンウェルはいまも健在で執筆されていて、ほんとうに嬉しい。また、最初から読み返したいなあ。


 ところで、検視官シリーズの初巻が日本で出版されたのは、1992年。ちょうど30年前のことだ。田舎町に住んでいた私は、この本の中に出てくる<モール>という一つ屋根の下にたくさんの店舗や映画館まで併設されている施設が、全く想像できず。しかし、30年経てば、いまは我が町にもある。(笑)

 それから、主人公のケイ・スカーペッタの愛車は高額なベンツだったのだけど、それは当時としてはまだ珍しかったABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が搭載されていたから。もちろん、ショッピングモールと同じく、このABSも当時は「?」だったのだけど。

 それから何年も経って、買ったばかりの新車をまだ大学生だった長男が運転して、冬の山道を家族でドライブしていた時のこと。長いトンネルを抜けようかという瞬間、入った時はなんでもなかった道がガチガチに凍っていて、車がスリップして、驚いた長男が急ブレーキをかけた。

 側壁に衝突するか崖下に落ちることを覚悟したのだけど、なんと、車はゆっくりと動きハンドル操作が可能となって、車を道に戻すことができた。車を止めて、長男が安堵の息を吐きながら「ABSが利いた…」と呟いた言葉が、忘れられない。そして助手席に座っていた私も、ブレーキをかけたのにタイヤがするすると動く不思議な感触をいまだに覚えている。

 ABSのお世話になったのは。あの時、一度きり。そうそう、あの時、夫と長女は後部座席で寝ていて、いまだに「ABSって何?」です。(笑) なんかすごく懐かしくて、ずるずると長い近況ノートを書いてしまった…。


 写真は、またまた着せ替えメルちゃん。

3件のコメント

  • わああ、感動してます。ご紹介いただいて、本当にありがとうございます。

    ところで、わたしもスカーペッターには一時、ものすごくハマっていました。
    ストーリーの構築といい、検視の描写といい、すごい作品ですよね。ただ、読みながら、なんでこんな苦しい仕事をしているんだろうと、思ったものです。
    いえ、主人公が苦しいから、読んでる読者は面白いのですけど。

    自動車での事故が防げて、本当によかったですね。
    白麗シリーズ。わたしも、とっても楽しみに読んでいます。英卓、やっぱ大人で本当に魅力がありますよね。
  • 雨さん、コメントをありがとうございます。
    私は、本を読んでいる時は主人公になり切るのですが、確かに、『検視官シリーズ』は読んでいて疲れました。事件そのものは10日くらいで解決していたと思うのですが、その間、主人公のケイはいつ寝ているのだろうと…。(笑)
    ルース・レンデルは亡くなる85歳まで精力的に執筆し、パトリシア・コーンウェルも現在66歳ですが、彼女もまた精力的に『検視官シリーズ』を書き続けています。
    お互いに頑張りましょう!
  • 検視官、わたしも主人公として、こんな仕事はしないって思ってました。
    本当に、頑張りましょう。
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