帳 華乃

<KAC2024「めがね」参加作> 環境汚染により最後の人類が死に絶えたその瞬間、遺された数多の眼鏡に意識が生じた。 道具にすぎなかった眼鏡たちは、思考を獲得しテンプルをぎこちな…

飛降り自殺を目の当たりにした僕は、彼女の遺書を覗くため、現場へと忍び込む。 何かが変わるかもしれないなんて、思いながら。

9つの球体の浮かぶ不思議な空間に、僕は立っていた。

あの月が、邪魔だった。

磔にされて処刑になった僕は、どういうわけか生きてしまった。 そんな今際の際に出会った少女に、僕は助けられるけれど……。

２５歳の剣士・驃(しらかげ)と、同い年の魔術剣士・イルギネス。二人の親友同士の、ある日の酒場での、息抜き的なひとコマ。 『風は遠き地に』のスピンオフでもありますが、単発で読んでも…

草原で見かけた少女は、何かを変えられたのだろうか？

夢の中で、僕は水槽を見張っていた。

アルコールに溺れて堕落してしまった先輩と、彼女を断ち切れない僕の、関係記録。 ※R-15要素が多分に含まれているため、苦手な方はブラウザバックを推奨致します。 ※この物語はフィ…

宝の持ち腐れニートと、それに嫉妬する貧乏な夢追人の、醜い小話。

真夏の季節の平和なストーリーを書いてみました。 フィクション・ノンフィクション織り交ぜて一話完結にして参ります。 主人公は、しめじ君です。 橙 suzukake記念すべき５０作…

『だからわたしも、この一本を吸う時に、祈りを込めているの』 大好きな先輩の送別会。 碌に想いも伝えられずに落ち込んでいた私は、先輩に誘われて二人で会うことになる。 雨の気配にも、…

31音の恐怖体験。 日常の隣に潜む異界の存在を感じる短歌をまとめてます。 あなたの中にある怪異を感じてください。

スタンダード・ナンバーからイメージした愛を告げる31音

【殺伐感情戦線96】 吹奏楽コンクールにて、香蓮は舞台袖から舞台を見ながら、自分とみんなとの実力の差に絶望していた。コンクール終了後、同期のキナと会話を交わすが、彼女には理解して…

【殺伐感情戦線95/笑顔】 『茉莉』の親友である『香稲』が行方不明になってから1週間が経ったある日、共通の友人である『結乃』が狂ったように笑いながら倒れた。保健室へ運ばれた彼女か…

孤独を恐れる主人公『前田』は川を眺めながら寂しさを噛み締めていた。その帰り道、彼はクラスメイトである『湯波』と偶然にも出会う。孤独と向き合う2人は、答えを見つけられるのだろうか？

【殺伐感情戦線132】 十年前、虐められていた私は、その加害者と一緒に食事をしていた。彼女の口から語られた、真意とは？

聴きたくもないクラシックの旋律とあの花の香りが、彼女を思い出させる。

雨の教室、僕は彼女を待っていた。 苦しみの先にある世界へ、旅立つために。 ※若干の性描写があります。苦手な方はブラウザバックを推奨いたします。

葉桜へと変わった並木道を響子さんと一緒に歩いていた時、彼女の顔に悲しみが浮かんだ。私たちのこれまでとこれからを見つめる話。

夜の街を歩いていた私は、出会いたくない彼女に、出会うこととなる。

ジーニァと出会ったのは、僕が僕であるために必要な、運命だったのかもしれない。 少女と出会った獣の、葛藤を描く物語。

課題です。自由題でした。 蟻を潰す話。

『#12ヶ月連続SS投稿チャレンジ』の作品倉庫。 毎日1日更新。 前月にtwitter画像、Prologue、pixiv、monogataryで投稿した物語を纏めています。 物…

【KAC2022「出会いと別れ」】 最終戦争後、兵器として生まれた"僕"は、ワンピースを着た"彼女"と出会う。 ふたりの出会いと別れのエピソード。

【殺伐感情戦線98】 生まれ育った地元で出会ったのは、あの子を知る少女だった。

ある時、大人たちの命令で僕たちは空へと昇る。またある時は、彼女の歌声を耳にしながら、夜を過ごす。全ての始まりに、終わりが存在しているように、少女も僕の中で死んでいく。それでも、少…

所有者により、好きな創作の登場人物「夏輝」を模して造られたアンドロイド、“俺”。彼が遺書と銘打つ記録の一片。 2023.1.15開催　文学フリマ京都７にて、無料配布しました。な…

物が置かれていない静かな部屋で、男は独り静かに暮らしています。 月日も時間もわからないその部屋で暮らすことになった理由を男は知りません。 朝、目覚めたら、すでに、その部屋に居たの…

　雪の降りしきる寒い日。 　少年・たくは、とあることから、近所に住む「おじさん」と交流を重ねるようになる。 　二人は雪の中、温かな日々を過ごす。

毎年末、“遺言”と称して、その年の総まとめを記しております。 いいえ、毎年、内容が劇的に変わるものでは御座いませんが、遺言って、書き直す、って言うじゃないですか。 そのノリです。

【KAC2022「真夜中」】 "私"が勤める水族館では、真夜中になると少女が現れる。彼女はきっと生きた人間ではない。 上司に相談した"私"は彼女の正体を突き止めようとする。

「道は知らないけど、琵琶の音が聴こえるから」 　琵琶の音に導かれて都を目指す少女、沙楽(さら)。道中、髑髏を介して話す亡霊、遼水(とおみ)と不思議な出会いを果たした彼女は、とあ…

とある事情でツーリングをしていた青年は、ひょんなことから某県F市にある村に足止めを食らうことになる。 気安く親切な老夫婦が、やや強引に勧める飯と酒。不意に意識を取り戻したらば白装…

庭で過ごす時間が大好きです。 それがパソコン仕事なら、中古の重たいノートパソコンを持ち出して行います。 お供は、iPod touchとコーヒーとお菓子と煙草。 春は、ハナミズキ…

　竜神と女の子の恋物語です。

最初から最後まですべて主人公のモノローグにする予定です。

長い命をもつ13人目の魔術師が、世界を灰にしました。私は、それを記録していました。

大好きな本や物語の中で遊べるとしたら、あなたはどの本や物語を選びますか？　毎日図書館で独歩の「武蔵野」を読む老人はあなたかもしれません。ほんのりする話です。。。

大型チェーン自転車店の店長。 売上が低迷していることを上司に告げられ日々の働き方を悩み続けている。 上手く行かないことばかりの毎日に、不安とあせりは積み重なっていく。 そんな中、…

今から１５年ほど前の真夏に、連続して起こった不思議な体験を三つお話しします。 当時の私にとってそれは、恐怖の体験でした。。。 此の作は、既出のエッセイ「本当にあった不思議なお…

新車購入の商談でディーラーに来店した女性が希望したものとは。

恋人同士である男性ふたりが冬の海に旅行する話。 (コロナがこの世にやってくる前のお話です)

140字から400字程度のSSたち。いろんな雰囲気やジャンルのものがありますので、お好きところからお好きなものをどうぞ。

俺が住んでいるアパートの部屋に、次々に、昔、付き合ったことがある女が訪ねてきます。 理由は、定かではありません。 俺が尋ねたいくらいです。

―田淵天国が「本」に呑まれた。 　この知らせから図書館に勤める潜本士三日月宏介・弥生町貴雄は田淵天国を「本」の世界から救出することを命じられる。 　三日月宏介・弥生町貴雄・田淵…

十代の頃から書いていた詩です(; ･`д･´)/ 読み返すと過去の自分に 考えさせられたり救われたりする そんな心の詩です