訪ねてくる女

作者 橙 suzukake

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★★★ Excellent!!!

別れたはずの女が部屋に訪ねてくる。
その部屋がまた、付き合っていた頃の部屋
いや、時代がそのころにもどっている。
寝て起きたら、次の女の時代。
女たちは「なにか言うことないの?」という言葉を残して
入れ替わり立ち代わり訪ねてくる。
不思議な体験が6人分。

不思議にはもちろん仕掛けがあるわけで
ラストでタネ明かしがあるけれど
ほんのり匂わせた設定は明かされないまま
余韻として残ります。
味わいのある、大人風味の小説に仕上がっています。

★★★ Excellent!!!

男の部屋に女たちが現れる。
一人目、二人目……みな最後に残す言葉は「私に言うことはないの」
女たちは何を言ってもらいたいのか、その点が気になるばかり。
そしてとうとう最後の女、6人目の女が現れる。
過去に付き合った女たちが突然現れた訳は?
主人公の今はどうなっているのか?
疑問符だらけの物語の結末は如何に。
読んだ者だけが分かる艶めき、ときめきの裏にある結末。もう読むしかない!

★★★ Excellent!!!

男が過去を振り返り、儚くもどこか郷愁を感じさせる物語。
男の意思とは無関係に全くランダムに訪れる過去が、男を困惑させる。
謎解きの要素も魅力である。
個人的に気に入ったのは地の文の背景描写だ。
昔のビールや雑誌、店の名前など、知らなくても当時の空気を感じ取れた。
まるでその場に自分も行ったことがあるように追体験でき、素晴らしいと感じる。
何回か読み返したくなる秀作。

★★★ Excellent!!!

目を覚ますたびに、過去にお付き合いしていた女性が訪ねてきます。
なぜなのか?
ぜひぜひ最後まで読んでみてください。

作者さまの人柄が知れるような、繊細でそれでいてしっとりとした雰囲気があります。
毎話変わる女性もみんな印象が違う感じで、あなたの好みの人が出てくるかもしれませんよ。