主人公の不思議体験をともに

別れたはずの女が部屋に訪ねてくる。
その部屋がまた、付き合っていた頃の部屋
いや、時代がそのころにもどっている。
寝て起きたら、次の女の時代。
女たちは「なにか言うことないの?」という言葉を残して
入れ替わり立ち代わり訪ねてくる。
不思議な体験が6人分。

不思議にはもちろん仕掛けがあるわけで
ラストでタネ明かしがあるけれど
ほんのり匂わせた設定は明かされないまま
余韻として残ります。
味わいのある、大人風味の小説に仕上がっています。

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