異界にある福岡駅

あ、あれ確かに福岡に遊びに行った時に降りたのは博多駅だったような……？

福岡駅とは、どこにあるのか。

ホラーのような、ほんとの話し。

短編なので、あらすじに関しては実際に読んでいただくとして。

「な、なんだってー！？」となりました。
言われてみれば！　でも初めて知った！
あまりの衝撃に家族に「これ知ってた？」と聞いてみたら、やはり知りませんでした。
そんな衝撃を、味わってください。

　九州にある大都市、福岡。
　福岡を知らない人はいないと思います。

　本作は、福岡駅と都市伝説のきさらぎ駅をひっかけて描かれたホラーテイストの短編。というより、ショートショートとした方がイメージが湧くでしょうか。

　街の中心には駅があり、その駅から電車に乗れば、どこにでも行けます。駅は街の中心であり、重要な拠点。そして、そこには街の人々の生活とその歴史が刻まれている。駅について知ることは、その街とそこに住む人について知ることになるのですね。

　楽しく読ませていただいて、ひとしきり笑いもしましたが、それと同時に街と駅とその歴史についても少し考えさせられてしまいました。

あなたは知っているか　この駅の名前を……

第1話を読んで、その後第2話で前提が覆される……そんなモキュメンタリーです

にしたってなんであそこにはその駅の名前じゃないんだろうか！　西鉄の方はアレなんだけど！（このレビューは九州民が頑張ってネタバレなしで書いています）

日本で人気だったアメリカのバンド、ミスター・ビッグ。
じつは並行世界でもミスター・ビッグが活動していたのであった。

アメリカのミスター・ビッグは90年代に活躍して、
アコースティック曲で全米1位も獲得したはず。

並行世界のミスター・ビッグは、70年代のイギリスで活動していました。
時と場所がちがうだけ。
90年代に復活したけれど、アメリカにミスター・ビッグがいて人気だったものだから
遠慮してミスター・ビッグUKと名乗ったのでした。

福岡駅も同じことだよねっ。
ちなみにイギリスのミスター・ビッグの中古レコードは数百円で売られています。
人気ねぇー、涙。

ぶっ飛ぶぜ？