魔法使いや陰陽師が活躍するファンタジーが好きな方は、もちろん道士も好きですよね?
かくいう私は幼少期に見た『カードキャプターさくら』李小狼の式服や護符などがきっかけで、好きなものに加わりました。「雷帝招来」や「風華招来」の響きときたら。憧れてしまうのも無理はないでしょう。
本作の主人公もかっこよく術を使うシーンがあるのでお楽しみに。
天才道士の母のように立派な道士を目指す、16歳の少女・シャオメイ。彼女と一緒に暮らしている黒髪の美青年・ハオランを意識するようになるのですが、ずっと一緒に過ごしてきたせいかすっかり妹扱いされてしまいます。まずは女の子として見られるところから頑張らなきゃ!
と思いきや、一番の壁はハオランがすでに亡くなっている人であること。母が使役していたキョンシーであるハオランと、生者のシャオメイが思いを通じ合わせることができるのでしょうか。
守られるままでいたくないと修行に打ち込むシャオメイを応援しつつ、もだもだな恋模様に振り回されてください!
母親のような道士になって、人々の役に立ちたいと頑張るシャオメイは、ちょっと抜けたところもあるけれど、純粋で一途な女の子です。
そんな彼女を見守っているのは、母親が契約していたキョンシーのハオラン。
優しくて頼りになる彼を、野良キョンシーにさせないためにも、シャオメイは一日も早く正式な道士にならなければいけません。
ところが、道士になるための試験の最中に、襲撃を受けてしまいます。
シャオメイとハオランはこの危機を乗り越えられるでしょうか?
二人の間に芽生える想いは実を結ぶのか。
前向きヒロインが活躍する中華ファンタジー。読んでいると元気をもらえますよ。
お勧めです!
私ね、アラフォーのおばさんなんですけど、大体これくらいの世代の人って、たぶん通ってるんじゃないかな?っていうブームがあるんですよ。
それは、キョンシー!
どうです?!同世代の皆さん!
良いです良いです、あの、年齢を明かさずに活動している方もいるでしょうから挙手とかしなくて大丈夫です。ただ、心の中でぜひとも元気いっぱいに手を挙げてほしい。
流行りましたよね?!幽玄道士に来来キョンシーズ。テンテンちゃん、可愛かったですよね?!ね?!
まぁ私は地元に映画館もありませんし、レンタルビデオショップで借りて見た感じなんですけど、どうなんだろ、テレビでも放送してたっけ?ちょっと朧気ですが、とにかく流行りました、キョンシー。
額にお札を貼り(これがないと言うことを聞かない、だったはず)、手をぴんと真っ直ぐ伸ばしてぴょんぴょんと飛び跳ねて移動する。たぶんこれが一般的なイメージかな?と思います。
が、こちらに出て来るキョンシーのハオラン、普通に生活してます!
しかもイケメンです!さらにとっても優しくて世話焼きのお兄ちゃん的ポジション!
えっ、もうさ、イイヨイイヨ。死体とか一旦無視してこ?全然良いじゃん、こんなのがっつり恋愛対象になるから。なっちゃうから。こんな素敵な男性と一緒に生活してて恋が芽生えない方が最早無理。
そんなこんなでハオランのことが好きなヒロインのシャオメイですが、タイトルにもある通り、彼女はまだまだ見習いの身。何ならハオランだって、彼女のお母さんの契約キョンシーなのです。でもまぁ何とかなるっしょファイトファイト!と道士を目指して頑張っていたシャオメイですが、そんな呑気なことも言ってられなくなってしまうのです!
一体何が起こったのかは本編を読んでいただくとしてですね(巧みな誘導)、いやもうこれ、絶対にもっと読みたいやつですから。嘘でしょ、中編なの?もう終わっちゃうの?!イケるイケる、まだまだこれからイケるよ!長編目指してこ!?と密かに思っております。
個人的には食堂のユイさんもイチオシです。
ちょっとマジで長編化をぜひとも!
亡くなった母と同じ道士になるべく修行の日々を送るシャオメイ。彼女は、亡き母の使役キョンシー・ハオランと暮らしている。
なかなか修行の成果がでず、落ちこむシャオメイ。そこへ、都でキョンシーが暴走する事件が続発しているとの情報が。恐れた役人が使役者のいないキョンシーを排除しようとして――
キョンシーは、日本で一番有名な中国のおばけ(だと思う)。
キュンシーが登場する有名エンタメ作品といえばホラーコメディで、コメディではあるものの怖いイメージですよね。でも、ご安心ください。本作のメインジャンルは恋愛。しかも私の個人的な印象ではラブコメです♪
主人公のシャオメイは明るく可愛くて、彼女と暮らすキョンシーのハオランはカッコよくて優しい王子様みたいな男の子。基本的にはほのぼのとしたお話で、心温まる作風でした。
とはいえ、しっかりとピンチもあって、シャオメイとハオランの穏やかな日々が崩れないかとヒヤヒヤする場面も!
メリハリがあって、最後まで楽しく読めました。
ふつうのファンタジーでは見慣れない設定も沢山でてきますが、本作はひとつひとつしっかりと本文に説明が入っていて、とても親切。ですので、中華ファンタジー初心者の方でも置いてけぼりになることなく、最後まで読み切れると思います!