瑞原チヒロ

とある場所で恋人を亡くした僕。 その僕の前に現れたのはさえない風体の保険調査員で——。 KAC2024参加作品。 お題は『はなさないで』

僕はある理由から隣人を殺害する。 凶器は見つからないはずだった。あいつが来るまでは……。

叔父の財産を狙った僕はついに犯罪を犯してしまう。しかしそこにやって来たのは……。 果たして僕は逃げ切れるのか？ 架空の素材を使ったバカミスここに開幕！

※かの有名な『屋根裏の散歩者』を未読の方はご注意ください。 寮を追い出された僕は不動産屋に駆け込んだ。そこで紹介されたのはあの建物に似て——。

　高校生の『僕』はクラスメイトの山田に殺意を抱くが、逮捕されるのは避けたかった。 　折よく行われる文化祭に紛れて山田の殺害を計画するが……。

中央島には不思議が起きる。 黄水晶や青玉のかけらが雨のように降り、川底からは古代の巨石の歯車が顔を覗かせ、神々の力の残滓をそこかしこに利用した島——。 少年が真夜中に見た不思…

汗に濡れた髪も、シャツも、あの人への想いも何もかも——。 若さへの嫉妬も、燻る想いも、床に散らばる物も何もかも——。

神々の去った『銀の時代』——。まだ魔法の力が残るこの時代に、中央島を訪れた少年・ユーリ。少女シキ、少年カミタカ、そして最後の生ける神カガリとともに暮らす彼の話——。

中央島には古い時代の神が目覚めることがある。火の神の眷属、カガリは好奇心と羅針盤の女神だった——。 女神の座を降りた彼女は少年たちと共に過ごす。無くした何かを取り戻すために。

まだ魔法の残る銀の時代。ある町から一台の荷車が出発する。その荷台には——。

悲しくて悲しくて。 忘れたい、忘れたくない。 泣いて泣いて全て溶かしてしまいたい。 それでもあの人を忘れないために——。

姉ちゃんの飼い猫・早峰くん。彼は猫だと言うのに姉ちゃんの言う事がわかる、人間みたいな猫だ。姉ちゃんの恋人みたいな猫の早峰くんはなんでそんな名前なのかと言うと——。

シンデレラにはまだ早い。 年齢？容姿？いやいや時間？それとも魔法が足りない？ 世間知らずの少女は夜の街に飛び出した！

混沌の祭りの中で出逢った青年は貴族であった。少女はその世界に憧れ、そしてその身に刻まれた甘やかな快楽を求めて青年について行く。その先にあったものは一族に妻を迎えるための儀式だった。

　ある大学生の青年が、ネットでみつけた藁人形の通信販売。こんな物なら自分でも出来ると、自作販売を目論んだ彼は、材料を買い込んで家内制手工業に励む。 　出来上がった品を、おまじない…

　この世界の魔法は声に出す事で発動される。 　カナリアと呼ばれる少女は魔法使いだった。ただし、物心ついた時から彼女の声は出ない。 　声が出ない魔法使いは一人もいない。カナリア以外…

人間との契約数０のポンコツ美少女悪魔ルシア。 同位の悪魔を泣き落とし、優良物件、闇が深い人間を譲ってもらう。 でも、ポンコツ小悪魔には荷が重く、勧誘失敗かと思ったら……。

未知の惑星への降下を控えた宇宙人飛行士には大きな事情があるみたいです。

昔の夢を思い出した夜——。 あの頃の自分は何にも負けない翼を持っていたはず。眩い光の中に、その翼を忘れて来てはいませんか？ 誰かに預けたままの情念を、宵闇の祭りの中に置いて来…

とある街に存在する魔法道具の雑貨店。ここの店主はややお年を召した初老の兄弟。兄は仕入れに、弟は店番。毎度、ある目的を持ったお客に希望に沿ったアイテムを提供するのだが、その結末は……

彼女はどうしていつもこの季節にやってくるのだろう 気になる僕は彼女を追うのだけれど その先には――――

AIであるアイカは藤田が好き。そして藤田もアイカが好き。相思相愛の関係。 藤田のそばにいるのは高橋。高橋も藤田が好き。でも藤田はアイカが好き。 あるときは電話越し、ある時はチャ…

ここは黒い太陽が輝く世界。昼は薄暗く、夜は尚暗い。 そんな魑魅魍魎と隣り合わせの世界で、妖怪退治『左団扇』を経営する二人組。 鵺使いの亜緒と、「妖殺し」の異名を持つ蘭丸。 しかし…

コンテスト参加のため掌編集から独立させました。

　死に瀕していたコウカは万能の魔女によって弟子に選ばれてしまう。同じように選ばれた者達と修行に明け暮れていたが選ばれた時と同じように突然修行は終わりを迎え、弟子たちは世に放逐され…