僕の彼女にバグがある

作者 衣谷創

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★★ Very Good!!

SF読みとすれば、人工知能と人との愛とか心の関わりはグレッグ・イーガンあたりが良くテーマとしますが、彼のような作品をWEB小説で描いたら誰も読まないだろうなと思います。
その点、WEB小説という舞台においては、読みやすさも分かりやすさも上です。マニアックには走ってしまいそうになるテーマをちゃんとした恋愛の物語として良くまとめていると思いました。

★★ Very Good!!

全員に感情移入してしまいました。

近い未来、人工知能が人のようになれて、ただ画面から出てこないだけなら、こうなるのは普通になると思います。
無視できない、馬鹿らしいとも言い切れないものですね。

何が良くて正しかったのもわからない。考えさせられました。



一つ気になったのが、名前です。AIのアイカと高橋愛佳はたまたま同じなのか、それとも藤原がアイカと付けたのか…それによってまた物語の意味合いが違ってくるかなと。


全体的に読みやすい文体で、すらすらと、だけどしっかり届くような文章でした。ありがとうございました。

Good!

人間とAI、異なる種族の間の切ない恋愛が好きな方にオススメの短編小説です。


主人公・藤田孝雄には恋人がいる。
彼の日々の生活を助けてくれる人工知能のアイカだ。

彼には明白に自分を好いてくれている同級生・高橋愛佳が傍にいるが、藤田はアイカ以外に恋愛としての興味はない様子。

物語は、アイカが藤田との間に15センチメートルもの物理的な距離があること、恋人同士のように触れあうことができないことを悲しげに語ることから動き出します。

その問題を解決しようと作戦を立てる藤田。

物語は、藤田、アイカ、そして高橋の心情が絡まりあって進みます。

そしてフィナーレではアイカの決意が、「バグ」が――。


彼らがどのような結末を迎えるのか、あなたも見届けてあげてくれませんか。

★★★ Excellent!!!

アイカは孝雄に触れれば満足するわけではない。アイカが触れたいと願うのは、孝雄のすべてなのだろう。これはなにも人間とIAに限った話ではないと思う。確かにそこには別の存在というわかりやすい垣根が存在するが、ぼくら人間は同じように、どんなに近しい人との間にも垣根が存在する。そして自分を相手に伝えたい、相手を強く感じたいと葛藤するのだと思う。そしてそれは図らずも、すべて伝わらないほうが幸せだという矛盾を抱えている。夢を追っているときのほうが、なにかの研究に熱中にしているときのほうが、小説を一度に一文字ずつ列ねていくときのほうが、それを実現したその後よりも、幸せなのだという、切ない事実。

言いようのない切なさと、愚直に垣根を乗り越えようとする人間とAIの姿に、心を打たれました。

リツイートしていただきありがとうございます。こんな作品に出合っただけで、なんとなくあのツイートをしてしよかったと、思えました。

★★★ Excellent!!!

現実世界の孝雄とAIとして仮想空間に生きるアイカ。
アイカの、孝雄との越えられない壁を感じてもどかしく悩んでいる姿はとても切なく感じられるものでした。
まさにもどかしい思い。
また、「15センチ」というお題の表現の仕方も、とてもお上手だなと思いました。

これからのお話がとても楽しみです。
読者として、同じweb小説書きとして応援しています!
がんばってください!