十五 静香

昭和23年初夏。 ミュージシャンの桐原潤一郎は行き詰まっていた。 自分の歌いたい曲を作れば見向きもされず、流行りの音楽をコピーしてもその他大勢に埋もれる。 バンド仲間とは険悪にな…

やる気スイッチオフの窓際刑事が異世界からやってきたやる気空回り近衛師団長な自分と奇妙な同居生活スタート！ 俺は白波薩摩31歳。 静玉県警察川岸警察署刑事課特別捜査係所属。巡査長…

『諜報員明智湖太郎』のこぼれ話集です。 基本的に軽いスナック感覚でつまめる日常の謎系の主にコメディタッチなお話です。 謎すらない時もあったらすみません。 おそ松さんの『こぼれ…

僕こと城西地方検察庁勤務の検察事務官赤坂拓哉(28歳、独身)には裏の顔がある。 彼は超過勤務の合間を抜い、夜な夜な寄せ集めの仲間たちと、星の導きに強制され、地球防衛戦隊ジャステ…

雄太とぼくは血の繋がりこそなかったけど、一番の親友であり、兄弟だった。 でも、悪い噂がぼくらを遠ざけた。

美華子が死んだ。 地縛霊が出るという都市伝説のある踏切で、特急電車にはねられて、バラバラになって死んだ。 事故の目撃者の話では、美華子は何かに操られているかのように、遮断機をく…

［匿名短編バトル恋愛編参加作品］ 毎日、朝と晩。 君は僕の体の隅から隅までを観察する。 その度に僕は体が火照り、脈動を止められなくなる。 狂った世界で狂った僕が狂った君を好きにな…

昭和23年3月初め、新宿歌舞伎町で探偵事務所を営む横山愼也の元に、一本の電話が入る。 相手は元同僚にして、現在は横須賀に隠遁する便利屋だった。 彼から不可解な依頼を受け、横山は…

コラボ企画便乗短編 未来人たちの来訪にうんざりしているあの信長様の元に、今日も新たな未来人が…。 早速信長様は、もはや、ルーティンと化した未来人接待で、早々にお帰り願おうとする…

誰にでも、捨て去りたい過去はある。 『諜報員明智湖太郎』本編から遡ること約3年。 諜報員の卵、明智湖太郎は無番地一期生の同期たちと訓練施設にて、日々一人前のスパイになるべく、鍛…

昭和12年春。 女学校教師の私は幸福の絶頂にいた。 先日、恋人の愼也さんから、ついに結婚を申し込まれたのだ。 少し不器用だけど、優しく心の温かい愼也さんは、警視庁の刑事さんをし…

【第６０回群像新人文学賞一次予選通過作品】 昭和２５年。私は女性物理学者の卵として、大学院にて研究に励んでいる。 あの忌まわしい戦争が終わり、人もこの国も世界も大きく変貌した。…

太平洋戦争前夜。 帝国陸軍傘下の諜報機関、通称『無番地』所属の諜報員明智湖太郎は、快刀乱麻の大活躍……を夢想し、今日も拭い去れぬコンプレックスを胸に、東奔西走する。 容姿端麗、…

現在カクヨムweb小説コンテストミステリ部門応募中の「諜報員明智湖太郎」の番外編です。 戦後の話ですが、無番地の諜報員の誰かが出てきます。 誰と誰と誰か、考えてみると楽しいかも。