日八日夜八夜

短編小説。 届け、少女の詩！ あの母子へ！

　俺は大学の時、カクヨムというサイトで小説を書いていたことがある。ほんのすこしの間だけ、だが。そう俺そっくりの主人公が、死んで異世界に行き、そこのお姫様から頼み事をされるのだ。既…

ある日、世界から色が消えてしまって。 ※文字サイズはできれば「中」で読んでいただけると、嬉しいかも、です。

　そらね【空音】 　一、実際は鳴っていないのに、聞こえてくるおと。「琴の――」 　二、ニワトリが鳴く時間でもないのに、時を作る声を人がして見せること。「鶏の――／――をはく〔＝う…

昏い山の端が逼る『お祖母様の家』を訪ったのは、 母の通夜の事でした。 鯨幕、櫻岾、邪悪な環状世界を巡る、謎と呪の原点が ここに…。 …斃れそうになり、何故か自分の首を…

私が幼い頃に遭遇したのは、一体 何者だったのか。そして　約束　は 果たされたのか。 　山裾を流れる様な雪柳。脈々と続く 一族の終焉の物語り。 …自分でも呆れながら、…

私が一人暮らしであるために、諸々都合が良いと思ったのだろう。飲んでいたら終電を逃したとかで深更、部屋へ押しかけてきた友人・Ｙは酒の勢いに任せてそんなことを話しつつ、自分の左耳に触…

真夏の休日 遊歩道の散歩を楽しんでいると、 対岸の人に声をかけられる 「釣れますか？」 無視して歩きだすと 正体不明のその人が 隅田川をはさんだまま追いかけてくる ＊「…

皇帝ナポレオンに離婚をされた皇妃ジョゼフィーヌ。 かつて皇帝にプレゼントされたファイアオパールを眺めながら、独り語りの800字。 (作中引用しているのはシェイクスピアの「十二…

「写真は撮るのも撮られるのも嫌いなんです」 そう言って写真撮影を断りましたが、本当の理由は違います。 心霊写真になるからです。 子供の頃からそうでした。 望んでいるんじゃあ…

近視や遠視などの屈折異常を、手術で簡単に治療できるようになった未来。 もはや不必要になった眼鏡は骨董品として愛好家に愛されるようになった……。 ＊KAC2024第８回お題を「…

「我が校卒業の証しとして、今、翼を授ける」 卒業式が僕らの旅立ちの時。 新しい翼で晴天を飛ぶ。 ＊KAC2024第６回お題「トリあえず」によせて書きました＊ そして、は…

その日、鏡の中の私は、私ではありませんでした。

桜の木の下には死体が埋まっているらしい そんな噂を僕たちは確かめることになった

僕の先輩はとある洞窟へ向かいました。 これは先輩が遭遇した怪異の話です。

　万屋 覚（よろずや　さとり）——人は彼を怪異探偵と呼ぶ。なぜなら彼は怪奇現象を解決する名探偵だからだそうだ。 　僕、朝霧 醒司(あさぎり　せいじ)はひょんなことから彼と出会い…

夜に見る鏡や、古い鏡。 それらを見て不気味に感じた事はありませんか？ これは幼い子供の見た話。

ちょっと昔の話でございます。 あるところに剣術の達者な娘がおりましたが、昔の女、いつまでも剣をやっていてはいけない、家事をするものだ。と両親が舞い込んできた縁談を娘に告げます。 …

石川県金沢市の墓参りに関する独特の風習、キリコに関する話です。

小説投稿サイト「ヨミカキ」での活動をしている、とある女性ユーザー。 あるとき、知らないユーザーからの「いいね」をもらい、どんな人かと興味を抱く。 柴田恭太朗様の自主企画【三題噺…

何かが起こったらしい痕跡だけを書いていきます。

「花がため息をついてる」 と、後輩が言う。 半信半疑だったが、確かに花は何かをしゃべっているよう聞こえた。 それはテニスのダブルスを組んでいた親友が忘れていった赤いアマリリスだっ…

変わり種ですが、基本は丑の刻詣りのお話です。 自分で書いておいて言うのもなんですが、あんまり気分の良くない話です。 なので。 ７０００字以下の短編ですが、途中下車しやすいように…

雨止まり月が朧の夜には境界破綻 雨月夜の丑に鈴を忘れて出てはならん 人形壊した人間は花を受け取る 雨月夜に似合いの紅の花

平安から続く田舎の名家　三条家の末裔　みのりにふりかかる恐怖　 家に伝わる三辻の塚　その塚が壊れ中にはらむ物はあふれ出てしまう。

実話風、創作風、ものすごくたまにネタ――ごった煮の怪談集です。長さは３００字程度の短いものから５０００字のがっつり系まで。夜のお供にどうぞ。 毎週土曜0時更新。

木曜日。九時三十分。 熱々のお湯を張った浴槽に、タブレットで読む本。 カツ、カツ、――… いつもの時間に鳴るヒールの音。 遅い時間まで仕事なんて大変だなと思ったんだ。 だか…

狭い空間に閉じ込められた男が謎の声からの質問に頷くか、首を振るかのジェスチャーで答える話。

干ばつで苦しんでいる国に旅人がやってきて、奇跡の儀式で雨を降らせる話。

ケルベロスと呼ばれる門番と、死を望む少女。 冥界へと繋がる門が存在する街で、二人が紡ぐ物語。

読み合い。 Web小説の作者同士が自発的にお互いの作品を読み合い、評価し合う、Web小説界隈特有の文化。 巨大小説投稿サイト『カクヨム』においても、開設当初から読み合いは、時…

人口空を作る空職人の私は、皆が望む「晴れの空」ばかりを作っていた。だが、ある日、昔、己が作った「夜の空」と向き合うことになる。 「満月」「フローリング」「バックドロップ」をお題…

はるか未来。伝染病の流行を経て、人間同士が相互に直接接触しなくなった世界。 九十四歳の壮年男性クロイワ・アキトは、あるものに憧れを抱いていた……

　幼い頃に死んだリスのために庭に墓を作ってから一ヶ月ぐらい後の話。

明治〜昭和初期をイメージしたレトロ詩です。 毎週金曜日に更新します。

結婚を考えていた７年付き合った彼氏に突如として別れを告げられた主人公結依《ゆい》。 失恋による傷心で無気力な時期を経て、仕事のガラスアートに全精力を傾ける日々を過ごす中、アルバ…

ドイツの村はずれ。古びた屋敷が一つ。 そこには一人の男とメイドが暮らしている。 彼の名はシュトルツ、メイドの名はトードと言った。 さあ、この中にある一つの間違い。ぜひ推理してみ…

　この物語は『私』が本屋を探すだけの話です。あちこち探し回りますが、一向に見つかりません。果たして『私』は本屋を見つける事が出来るでしょうか。

友達からはぐれてたどり着いた橋の上 涙の向こうに見えた音も時間もない世界

夢の中で出会う、とても短い物語。 一話完結の物語集。 連続するのは「僕」の存在だけ。ただ、それだけ。 毎日連載です。

詩

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〈シンデレラ〉のガラスの靴の秘密､教えます｡

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クロノヒョウさんの自主企画参加作品。 (一度、参加してみたかったのです) 第51回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画 お題：天使の化石 https://kakuyomu.j…

KAC2回目「住宅の内見」用のショート・ショート。 ぼろぼろのアパート。 青年と不動産屋の会話 全一話。800文字。