天球儀ナグルファル！d(*´ω｀🎀)

累々と積まれる論理の屍山血河。ゆく河の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず。

　思わず目を瞠る小説名というものがこの世には存在する。その多くはミステリに起因し物語を閉じた直後に関わらず読者を再度作中へと連れ戻す吸引力を持つ備え付けの装置。 今回の旅でも私は…続きを読む

　さて、旧セカイに於いて境界線を成すのは一体何だろう?　 言語の限界は思考の限界である―と、ある者は説いた。 　他の者はこう宣った。 旧セカイ構成の最小の単位として―あちら　こ…続きを読む

　我々は季節の数だけ、それに合わせた想い出を 作ろうと幾度となく試みる。謂わば当然の行為として。 四季というフィルターを通して対象の人物との想い出をこし取るのだ。 　だが……果た…続きを読む

怪異は説明がつかない事象の救済装置だが、
本作は一見、了解済みなのである。そう……『見える化』に移さなければ

　一部で『涅槃』と呼び称される作風を数多く世に放った飛鳥部勝則先生へ捧げた 『虚無への供物』 　なぜ虚無なのかと云われれば、今は絶版となっている作品が多いからだ。 　しかしなが…続きを読む

　説明は要らない。説明に頼らない 冒頭〜終わりまで駆け抜けるような筆さばきが 鮮やかかつ、読み手側に想像させる範囲を残している本作はまさしく書き手と読み手があって 初めて成り立つ…続きを読む

　超絶怒涛のトリックに舌を巻かれること間違いなしの今作は、読みてに優しい作りも相まって
ミステリ好きも、純粋な物語好きにも双方満足ゆく形となっています。

創造物が創造を渇望する事は
神への反逆なのか―

4つの容疑者AGCT
設計図の2重螺旋には僅かだが差異が生じる。
ごく僅かだが…とても大きな。

①　アチラの理ではテーゼとなりうるが コチラの理ではアンチテーゼとなり 俯瞰者はジンテーゼへと昇段してゆく 物語の帰結はアウフヘーベンを縁取るの だろうか・・・ ②　久遠…続きを読む

散りばめられた伏線はさながら 香り漂う金木犀のよう。 集めた花弁を摘みあげながら… 手折ることなく丁寧に… 種子にまで辿り着けたなら… あなたは一輪の真実をその掌に紡ぐであろ…続きを読む

1話レビュー 悠久の昔から 名を与え形を創り、業までさえも産みだす 輪舞曲（ロンド）…その名を人間と忌います。 ２話レビュー 巨蟹と朱雀の織りなす直線方位へ 交わるは運命…続きを読む

無理難題を受け入れろというのは かなりの覚悟を要する。 唐突に勇者として選ばれ結晶を集めに旅することを神様に命令されるが如くの やっつけ等は他人から見れば笑いのネタにしかならない…続きを読む

八百万の邪神に憑かれたコンビニで働く
ヒロイン。
悪しき神が周囲を彩る中…
はたして彼女に
デウス・エクス・マキナ
【論理仕掛けの神】は、そのお姿をあらわされるのか！？

霧舎巧の論評会に突如として挟まれる…ゲフンゲフン!!!
挟まれ…おっと誰か来たようダッ!!!

（…5分後）

挟ま…（神は云っている、ココでヤメろ
運命（サダメ）だと）

何を読まされたのだ…… 見合った器を探そうにも 形状を大きく変化させていく この書は、ネクロノミコン ええぃッ! 魔神はハヵ嶽におるのではない!! 此処、この書におるのだ!…続きを読む

ユニークな短編。
著者特有の口語文と地の文
両側面から笑いを誘うセンスが突き抜けている。
が、底がしれないのは、本当は・・・

ココからは読んで確認して頂きたい。

精緻に積み上げられた探偵の
論証と教理の融合は
新たな高次への世界へ
我々を導くノアの方舟か、はたまた
カロンの舟か・・・

言語では追いつかないクリエイターの
感情を鋭い視点で書き起こした恐るべき
作品！！
著者特有の職種から得られた経験も
織り込んだ次世代型の奇書(*´ω｀🎀)

この物語を読み終えたと同時に
あなたが描く形は
ウロボロスか
はたまた
ヨルムンガンドか。

氏の他作品の例に洩れず 超常的な物理トリックを有していたり 文中の仕掛けをバランスよく施す 技術に舌を巻くばかり。 あまりに言及してしまうとネタバレにも なる為、多くの読者…続きを読む

貴方にも
身に覚えはありませんか・・・？
非日常と日常のツガイに
破綻が生じた時、
ソレは産み落とされたのです。

知らない・・・
知りたい・・・
知ってる・・・

知った・・・

どの瞬間も恐怖の只中であることを
【知る】物語

　ほぼほぼミステリ小説に於いて事件を解決することは使命。 ・・・が、 どんな名探偵にも最初の事件は用意されている。 　殺人内容・動機・被害者が揃って初めてマスターピースとなる図像は…続きを読む