選ばれなかった結末に一縷の生命を想う……

 我々は季節の数だけ、それに合わせた想い出を
作ろうと幾度となく試みる。謂わば当然の行為として。
四季というフィルターを通して対象の人物との想い出をこし取るのだ。

 だが……果たして本当だろうか。
本作には欠落した何かが読み取れる。
あなたはどうですか?