飛騨群青

　HBAカクテルアドバイザー資格を持ち、様々な宴会の場でカクテルメイクをしてきた筆者が、体感と経験でお伝えします、バーとカクテルの超入門編。 　最近は、バーでバーテンダーさんに…

思春期に起こり得る小さなドラマ。

いわく付きの本。その本に関わった人々の人生の成れの果てです。

不登校児の小学五年生赤城順一（あかぎじゅんいち）は、絵を描くのが趣味であった。緑地の中に立つ大きな山桜の木を描いていると、ポニーテールに漢服姿の見目麗しい美少年と出会った。美少年…

一つの隕石が、納豆工場に直撃した。そこから何故か怪獣のように巨大な納豆が出現し、東京都を東へと進み出した。 政府は自衛隊による武力行使を決定するとともに、納豆対策チーム、通称AN…

https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054890922645 景浦　れい様の自主企画に参加します！

真紅の赤が色の無い世界を満たして行く。 それは殺人鬼に無残にも殺害され亡骸だけが残る自分自身の姿だった。 大学に通う理系女子のマリは起床して悪夢から目覚めると、現実の平穏な日常…

似たような夢を見たので衝動的に書きました。でも、こんなこと、あるのかもしれません。

エッセイ集とか、私小説とかそういう類のものです。毎話ごとの繋がりはありませんので、ご理解の程。

荒涼とした砂漠の果てに赴く一人の若者。 彼に昂然と矢を放つその弟。 兄の名は孟高。 弟の名は仲穎。 彼らの姓は「董」――。 三国志にその悪名を刻む男の、若き日を描く掌編。

これは、もういない俺の両隣の家に住んでいた人たちの話である。 （この話はフィクションです）

君に伝えたいことがたくさんあった。

人の首がなくなったり犬がたくさん殺されたりします　サルベージ＆リライトもの

意外すぎる力士の生態と、僕と彼女の恋の行方やいかに……！？

カップ麺ができるまでの5分間。 それがこの2年間、わたしにとって、何よりも幸せな時間だった。

大きなペンギンが、小さなペンギンを誘って「空中に浮いているバナナ」を眺めにいく。飼い主は眠っている。夜明けは近い。

てるてる坊主のお葬式。 お父さんとの思い出の、お葬式。

カップ麺の焼きそば3個、レンジで温めるご飯3個、ファミリーパックのアイスクリーム3箱、プロセスチーズ5パック、いわしせんべい1袋。 手元にあるこれらの食料のすべてがなくなったら死…

電車内で痴漢冤罪を疑われた主人公は自らの矜恃の為に本当に痴漢を結構する。

ぼくの村には神さまがいた。 ぼくはその村で生まれ、その村で育った。十三歳で村を出るまで、ぼくは雪と霧の向こうにある世界を何ひとつ、知らなかった。

退職後、実家で無為な時間を過ごし続けていた武志は、部屋の中から「中ざわ大介」のカセットを見つける。 大介は小学生時代の友達で、当時はよく一緒に遊んでいた。しかし些細なことが理由…

80年代の古いロボットアニメって何か良いですね。小さな子供がターゲットなのに、難しい政治の話や醜い人間関係やら惨酷な描写やら、どこが子供向けなんだよ！とツッコミたくなるけど、それ…

女性は、如何にして死へと進むのか…。

怪談には文脈が必要である。だが、ここに書かれたのは、「怪談」になる前の文脈のない怪異たちの記憶だ。

四年ぶりに再会した後輩のイチリヅカと一緒に、誰もいない東京を巡り、夕方の新宿駅前で誰も乗っていない電車の音を聞く。

同棲初日、荷物から発掘したのは高校時代に父親に没収されたゲーム機だった。引っ越し作業中に思わずテレビに繋いで遊び始めた「私」が見つけたのは記憶にないリプレイ。父のゴーストだった。

取り調べる相手はゴスロリ風美少女。子供のお守りか、と侮った瞬間、彼女が「我を射殺して欲しい」と取り出した拳銃は本物だった。俺はジュライがいた頃の思い出を失っていく。世界がその姿を…

有限な時間の中で 私は彼に大切なことを教えてもらった

二〇二〇年の夏は灰色の夏だ。沈黙の夏で、絶望の夏だ。

田舎の高校に通い、「どこにも出口がない」と嘆く主人公スミレ。 暗いじめじめした閉鎖的な彼女だけの世界に、やがていつも水色の服を着ている青年が現れ、そして問題児アサゲが参入してくる…

「2020年の夏、人を殺しました。私を見つけてください」 とある探偵事務所に届いた、一通の手紙。 2020年3月も終盤に差し掛かった今。 これは殺人予告なのか、それともただの狂言…

都会の片隅、闇の中で起きた惨劇。 KAC2020参加作品。

成人式を翌日に控え、藤村さんは実家に帰省した。そこで彼を待っていたのは、明治時代から家に伝わる「座敷わらし」を巡るある秘密だった。

四年に一度、絶対に村に帰り、祭りに参加しなくてはならない。 村の全てが嫌になり、東京に移り住んだ陽介は、今日がちょうど祭りの日だということを思い出した。 テーマ　四年に一度

四年に一度、それはやってくる。 でも、四年に一度じゃ寂しいとは思わない？ それもきっとそう思っている。

アゴタ・クリストフ『悪童日記』のルールに従って書いたエッセイ。 もちろん、ルールに則って実話です。

俺は苦しい。 苦しいから苦しみながら苦しまなければならない。 苦苦苦苦苦苦。 苦苦苦苦苦苦

姉とわたし。大やけどを負った姉のことを、母は溺愛していた。そしてわたしのことは、大嫌いだった――