行方不明にならなくてよかった、のひとことが怖くないですか? よくわからないまま導かれるようにして山に入っていこうとした語り手ははぐらかすような語り口の中で端々に確信めいたワードを放り込んでくる。お前ほんまは知っとんのぉ!と私ならツッコミ入れてしまいそうだがそれも不粋というものですかね。 未知の先は結局、拝まれず終いですが「誘われ」たくねえですねえ。