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こだわった「地元名品」

ぼちぼち本業の締め切り(明後日)を意識しなければ……なのですが、なるみんの休日の一コマということで、奥様(りん)との龍泉寺参りで着ている着物について。
この場面は「地元カラー」を出したくて、二人が着ている着物にもこだわりました。

わかりやすいのは、りんちゃんの着ている「会津木綿」。会津の名産の一つで、会津藩の奨励品でした。
ちょっと調べてみたところ、「綿」は暖かい地域でしか育たず、会津が北限地なのだそうです。そのためか、会津木綿は糸が太く地厚になるのが特徴。
だいぶ前になりますが、大河ドラマ『八重の桜』でも、八重の日常着として登場していましたね。
りんちゃんは割といいところの奥様なのですが(彦十郎家自体が、二本松藩内有数の名家)、日常の家事にも向く着物ということで、こんなのをイメージしてみました。

そして、なるみんの「会津上布の絽の羽織」。これは、奥会津の「からむし織り」をイメージしたものです。時期的に、梅雨時(今くらい)の季節の話ですしね。
からむしも、奥会津にある「昭和村」の名産品で、夏の高級着物の原料です。なので、上級身分であるなるみんにはぴったり!と思ったのですが……。

何と、「会津上布」はごく近年作られ始めたものだそう^^;
からむし自体は昔から作られていたのですが、それは越後街道を通って南魚沼などに運ばれ、「越後上布」の原料として使われていたのだそうです。
マジか……。
ですが、透け感があっておしゃれなので、そのまま「越後上布」に化けさせて使いました。
ちなみに、推定お値段「◯◯十万円」^^;
→超高級品です。

「質素倹約」がモットーの二本松藩で着ていたら目立ちそうですが、会津と二本松はお隣ですし、夏のメンズファッションとして流通していたとしても、不思議ではない気がします。
二本松に残っていたら、見てみたい気もしますね(笑)。

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