篠川翠

二本松藩の泰平の眠りを醒ましたのは、尊皇攘夷の嵐だった――。 文久2年、思いがけず名家を継いだ二本松藩の番頭、大谷鳴海の視点から二本松藩内における幕末動乱、そして天狗党騒乱につい…

戊辰戦争で敗北後、敗軍の将として鳴海＆与兵衛は大平村にある観世寺で謹慎処分を受けていました。 その二人の元を訪れたのは、敗戦処理に追われる安部井清介。 「直違の紋に誓って」のエピ…

第２回カクヨム短歌俳句コンテストの「二十句部門」応募作についての、各句の解説です。

二本松藩の小説を通じた取材の中で、気がつけばいくつも「二本松」の光景を詠んだ句を作っていました。 今でも二本松には、時代を超えて受け継がれている四季折々の風景があります。 それら…

某SNSで体験した「詐欺未遂事件」ともいうべき話をベースに、法律的な問題点などをあぶり出してみました。実際にあった事件よりは、これでも大分マイルドに仕上げましたが、この手の怪しげ…

二本松藩に仕えた商人、中島黄山。 彼は学者としての顔も持ち、教養豊かな尊王の志士であったとも言われています。 そんな彼は、詩人としても優れていたようですが、残念ながら多くの作品は…

別作、「鬼と天狗」の五番組の一員として出てくる笠間市之進。戊辰戦争の頃は糠沢組代官として活躍し、ある密命を帯びていたと笠間家には伝えられています。 ご子孫の方から伺った笠間家の伝…

次作（鬼と天狗）の習作も兼ねて、主人公となる大谷鳴海の日常について、短編にしてみました。 絶対に本編では、いや、ほとんどの二本松ワールドで出てこないであろう、鳴海のデレる姿は、書…

今回、一句部門は応募数に規定がないのと、自作であればOKとのことで、過去にnoteで発表していた作品も登場させることにしました。 一応、パクリではないよ！という証拠のために、自句…

第3回角川武蔵野文学賞の応募作である、「御岳山のお犬さま」。その世界観を短歌にしてみたら……。 代表作は、そんな発想から生まれた歌です。 俳句だけでなく、たまに短歌も詠んでいま…

note創作大賞も含め、ネタパクリや丸パクリの多さにうんざりして、書き下ろしたものです。 noteで公表することも考えたのですが、特定の人にちょくちょく元ネタをパクられているため…

時は室町時代。須賀川・岩瀬地方で一大勢力を築いた二階堂氏。 鎌倉時代からの名家が当地で一大勢力を築き上げた影には、ある若夫婦の悲劇がありました。 その歴史を、彼の旗本の一人である…

今回、短歌・俳句共に連作部門があるということで、初めて「連作」としてまとめてみました。 元々ローカル句を詠むのが好きなので、従来の作品+新作を、「みちのくの四季」の情景としてスト…

某SNSで実際に体験した出来事をベースに、厄落としも兼ねて、デフォルメ化して小説にしてみました。 ちなみに現実の世界では、「二次利用」でありながらも、ガチなんだか「建前上」だかは…

二本松少年隊の一員として数奇な運命を辿った、武谷剛介。 初恋の相手と結ばれたものの、夫婦としてはまだゆとりが持てない二人。 妻の伊都は、ある提案をするが……。 ＜登場人物＞ 遠…

実は、noteを始めて間もない頃のリライト作品です。 カクヨムでは初めての、「自己語り」。 後日発表予定ですが、カクヨム短編部門応募作（予定）のモデルとなった作品の一つです。

昨年noteで公開していた作品です。 思うところがあり「下書き」に戻していたのですが、勿体ないので、カクヨムにお引越しさせました。

　かつて、二本松には藩のために戦った少年たちがいた。 故郷を守らんと十四で戦いに臨み、生き延びた少年は、長じて何を学んだのか。二本松少年隊について、最後まで語ってくださった方の実…

御岳山に伝わる「お犬さま」の伝承を、現代風に解釈＆小説にしてみました。

剛介が会津に残してきた子供、遠藤貞信。 彼は、父に対してどのような感情を抱いていたのか。 https://kakuyomu.jp/my/works/16817139558463…

本編である「直違の紋に誓って」のスピンオフ作品。本編で扱えなかった恋愛を描きたくて、先に短編として仕上げた作品です。 ＜登場人物＞ 武谷（遠藤）剛介：二本松少年隊の生き残り。 …