☆ネタバレ含みます
本日アップの「藩公上洛(8)をお読み頂いた方は、気づかれたでしょうか。
さらっと、ティーン・エイジャー時代の「木村銃太郎」が出ております。
実は今回の「藩公上洛」、別の二本松藩の作品である「直違の紋に誓って」の登場人物の縁者が、結構出ているんです。
まず、(1)で出てきた「成田外記衛門(ときえもん)」。彼は、二本松少年隊の戦死者の一人、「成田才次郎」の父です。御本人も、「息子を殺した白井小四郎の墓へ、息子よりも先に詣でていた」という心優しき御仁。
そして、(4)(5)で出ていた「小沢長右衛門」。この方は、やはり二本松少年隊の戦死者、小沢幾弥の父上です。江戸勤めが長かったようで、直違の紋は息子の幾弥が、「江戸帰り」という理由で虐められた……というエピソードも(苦笑)。
→ちゃんと和解させています。
さらに今回(8)、木村銃太郎を登場させています。
Xでも知り合いの方と話したのですが、戊辰戦争時、銃太郎が砲術隊の指揮を任されたのって、割と謎の部分もあるのですよ。
あまり触れられませんが、当時の大壇口は奥州街道から二本松城下へ入る要衝の地。超重要地点なわけで、そこへ実戦経験ゼロ・まだ若い指揮官の率いる道場の子らが任せられた……というのは、背後に番頭クラスの推薦があったのではないか?と私は思います。
考えられるのは、やはり大谷鳴海。鳴海は自身も天狗党討伐・そして白河での各戦いで指揮官を任されているわけで(戦場の常連^^;)、かねてより銃太郎の能力を買っていて、なおかつ「うちの弟も付けます」みたいな感覚で、衛守に副官を命じた……とすると、割と筋が通るのですよね。
https://kakuyomu.jp/works/16817139558463849542そんなわけで長いですが、ご興味のある方は、二本松少年隊の視点から戊辰戦争、そして西南戦争を描いた「直違の紋に誓って」もお楽しみ下さいませ!