先日、須賀川中央図書館に『泪橋』執筆時のメモ?もとい資料、及び現地取材に行って撮影してきた写真諸々を寄贈してきました。
本日は借りていた本(「青天を衝け」のノベライズ本)の返却、及びラジオで紹介していただいたお礼も兼ねてご挨拶してきた次第です。
そして、つくづく思ったのが、泪橋の「著作権が手元にあってよかった」ということ。
泪橋は色々コンテストに出していたのですが通らなかったので、著作権は私が保持しています。PODでAmazonで販売する際も、本のレイアウト・デザインも自分で手掛けたことで、気軽に地元図書館に資料の提供ができたというわけです。
原則、撮影禁止なので館内の様子をお伝えできないのが残念なのですが、実は須賀川図書館は、「東日本で訪れてみたい図書館ベスト5」にも選出され、全国から視察が来る素晴らしい図書館なのです。
割と色々と企画も立てていて、4Fの地域資料室には、現在「文豪ガチャ」が設置されるなど、なかなかユニーク。
泪橋の資料もいずれ活用される予定なのですが、もしも何か賞を受賞していて出版権を始め、著作権が出版社に渡っていたら、こうは気軽に資料提供をできなかったかもしれません。
良いのか悪いのか、今の段階では判断がつきかねますが……。
先日の芦原妃名子先生の件以来、やはり著作権については色々と考えさせれます。
恐らく出版社のスタンスによるかとは思うのですが、できるだけ、自分の作品を大切にしてくださるところとお付き合いしたい。
資料提供のための手続き書の記入をしながら、そのように感じた次第です。
写真は、三千代姫の悲劇の舞台となった「泪橋」です。