八百十三

  • 異世界ファンタジー
  • 現代ファンタジー
kogawamofu_V
57作品

短編作品

八百十三の執筆した各種短編作品です。
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作者のおすすめ順
#1

生命のゴール／
八百十三

◆KAC2021 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021～　10回目「ゴール」参加作品◆ 「人生のゴールって何だと思う？」 そんな他愛もない質問から、始まった…
全ての生命はいずれゴールを迎える。なら、人間は？
八百十三
#2

個食のススメ／
八百十三

◆KAC2021 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021～　9回目「ソロ○○」参加作品◆ 一人でメシを食うことは楽しい。 これはそんな、一人での食事を愛する生…
お一人様って、楽しいもんだ。
八百十三
#3

推しの姿をしたケモノが自分になついてきてしんどい／
八百十三

◆KAC2021 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021～　8回目「尊い」参加作品◆ 着ぐるみ界隈で特に人気な狼のキャラクター「ランディ」が推しで、追っかけを…
推しが生きてて喋ってて動いてて、私は今日尊さで死ぬの？
八百十三
#4

21回目の人生、1回目の恋／
八百十三

◆KAC2021 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021～　7回目「21回目」参加作品◆ 来春から東京都内の名門国立大学に入学することが決まった青年、嗔木那巳…
  • ★0
  • 恋愛
  • 完結済 1話
  • 3,985文字
  • 更新
嗔木那巳留、18歳。人間への転生、21回目。恋愛経験、なし。
八百十三
#5

もふもふ系小説家として思うこと／
八百十三

◆KAC2021 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021～　6回目「私と読者と仲間たち」参加作品◆ お題、私と読者と仲間たち。 ぼっち系作者には厳しいお題だ。…
仲間ってなんだろう。
八百十三
#6

スマホはヒトだけの物に非ず／
八百十三

◆KAC2021 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021～　5回目「スマホ」参加作品◆ 異世界と繋がる『門』が開き、魔物がやってくるようになった地球。 人間達…
もし魔物にもスマホが普及したら。
八百十三
#7

人狼迷宮／
八百十三

◆KAC2021 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021～　4回目「ホラー」または「ミステリー」参加作品◆ コンクリート打ちっぱなしの、窓もない殺風景な部屋。…
  • ★3
  • ホラー
  • 完結済 1話
  • 3,998文字
  • 更新
  • 残酷描写有り
人喰いの人狼が徘徊する迷宮。あなたは脱出できるか？
八百十三
#8

彼が飲んだことのない酒にも詳しい理由／
八百十三

◆KAC2021 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021～　3回目「直観」参加作品◆ 獣人が中心になって暮らす、寒冷地帯の広がる世界。 その中でも北方にあるル…
彼は飲んだことのない酒の味もピタリと当てる。その鍵が、直観だ。
八百十三
#9

元人間の狼、全力で走る／
八百十三

◆KAC2021 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021～　2回目「走る」参加作品◆ 冒険者のジュリオは、後天的に魔物になった元人間である。 そして彼は魔物に…
人間を辞めてから、走る楽しさを知った。
八百十三
#10

おうち時間とドリップコーヒー／
八百十三

◆KAC2021 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021～　1回目「おうち時間」参加作品◆ 一度目の緊急事態宣言が発令していた2020年5月。 都内のソフトウ…
何もない。そんな時間にも、コーヒーはそばに居てくれる。
八百十三
#11

二度目の出会いはストリートピアノの前で／
八百十三

とある動画投稿サイトに投稿されていた、一本のピアノ演奏動画。 二人のピアニストが二台のピアノで、とあるゲームのBGMをピアノ用に編曲して演奏した様子を映した動画に、私は心の底から…
ピアノってすごい。そう思わされることがある。
八百十三
#12

【KAC20204】竜は種を蒔く／
八百十三

バーリ公国中央部に聳えるスヴェドボリ山は、高地にありながら緑豊かなことで知られる。 その山腹の洞窟に住まう竜・オーケビョルンは、見慣れない花が山肌に咲いているのを見つけた。 可憐…
竜は種を蒔く。世界に緑が広がるように。
八百十三
#13

【KAC20203】その異世界人はUターンして帰っていった／
八百十三

2020年3月、東京都新宿区新宿。 日本有数の商業地に出現した異世界と繋がるゲートに、政府は警戒態勢を発令。 東京23区西部・中心部に在勤在住の符術士を総動員してゲートの警戒に当…
「あっ、忘れた！！」そう言って彼女は踵を返し、背後のゲートに飛び込んだ
八百十三
#14

【KAC20202】最高の謝肉祭／
八百十三

ラコルデール王国第三の都市、交易都市ヴァンドにて行われるルピア三神教の宗教行事・謝肉祭《カルナバール》は、大陸西部でも最大規模の祭りとして知られる。 一週間の長きに渡ってありとあ…
あらゆる種類の最高の肉に溺れる一週間、それが謝肉祭！
八百十三
#15

とある男達の歓談は酒と共に／
八百十三

とある街、バーのカウンターにて。 エーミールとラルスはただ何を話すでもなく酒を飲んでいた。 二人とも随分と飲んでいて、それでも酒は喉の奥に消えていって。 次第に酔いが回った二人は…
酒は生命の水だと、かつて誰かは言った。
八百十三
誰でも仕事の後の酒は旨い
りゅうぞう
#16

祭日の夜、雪の夜／
八百十三

「ア・メリー・エドゥアールド・メッセー、ルスラーン！」 そんな朗らかな声と共に、一つの包みを差し出してきたアリョーナを見て、ルスラーンは目をぱちくりと見開いた。 確かに今日はエド…
聖なる日の夜、酒場にて逢いましょう。
八百十三
#17

異世界肝試し～教会裏手の墓場の怪～／
八百十三

体験型VRゲーム「異世界肝試し」。 ファンタジー世界の廃墟や墓場、密林に迷い込んだ主人公が、襲い来る様々な恐怖と戦いながら脱出を目指す、という設定で行われる体験型ゲームである。 …
  • ★0
  • ホラー
  • 完結済 1話
  • 9,766文字
  • 更新
真夜中の墓場にようこそ……
八百十三
#18

エリカの園～魂を解き放つ扉～／
八百十三

東京都新宿区、神楽坂。 早稲田通りから一本奥に入った路地に、ひっそりと佇む古めかしい一枚の扉。 その扉を見つけられるのは、人生に何となく疲れた時だけ。 扉を開いてくぐったその中は…
  • 残酷描写有り
その扉をくぐる時、人は己の魂を解き放つ。
八百十三
#19

学校一派手なガングロギャルの真実／
八百十三

東京都立豊玉高等学校にて、最も派手ではっちゃけていると実しやかに噂されている、2年D組の元嶋魅恵琉(もとじまみえる)。 部活にも所属せず、授業中は寝てばかりの、明るい金髪に日焼け…
学校一派手なガングロギャル、元嶋魅恵琉。通称ミエには秘密があった。
八百十三
#20

書架の精から、新しき君へ／
八百十三

東京都立豊玉高校は歴史のある学校のせいか、図書室の蔵書は古くからあるものが多い。 在校生の間では「図書室には妖精が住み着いていて、古い本の修理をしている」なんていう怪談話がまこと…
入学式当日。私は図書室の妖精に出逢った。
八百十三
#21

ご近所さんが異世界から引っ越してきて三年経った／
八百十三

日本が、異世界にあるアトラール皇国からの亡命者の受け入れを表明してから3年。 当初は地球人も異世界人もどことなく余所余所しかったのがすっかり互いに打ち解けて、隣人として普通に接す…
私の家の斜向かいに住むバッハさん一家は異世界人。
八百十三
#22

朝起きたら顔が毛皮に埋まっていた／
八百十三

外川堅太郎(けがわけんたろう)は重度のケモナーである。 ある朝堅太郎が目を覚ますと、眼前にはもふもふの毛皮が広がっていた。 「旦那さん、目が覚めましたかニャ？」 自分に覆いかぶさ…
目が覚めたら視界一面の毛皮！！
八百十三
#23

魔力充填所要時間、3分／
八百十三

異世界で切った張ったの大冒険を繰り広げ、ついに世界を救った昌純。 すったもんだの末に、彼の協力者たちは古代の転送魔法を発掘し、彼を地球に帰還させる手はずを整えた。 発動の為の魔力…
地球帰還の魔力充填まで、あと3分間。
八百十三
#24

しゃべってはいけない／
八百十三

ゆるキャラやマスコットキャラの着ぐるみは「中の人が喋ってはいけない」というルールがある。 某梨の妖精がしゃべり倒して一時期大ブレイクしたが、あれは例外中の例外だ。 マスコットキャ…
しゃべってはいけない。おまえはマスコットだから。
八百十三
圧倒的リアリティー！
タカナシ
#25

紙とペンと老いた竜／
八百十三

老竜オーケビョルンは山中の洞窟にて、石板に爪で文を刻んでは、懇意にしている人間の研究者マルクスの元に持ち込む日々を送っていた。 ある日オーケビョルンは、マルクスが紙にペンで書き物…
老竜は文を綴る。石にではなく、紙に。
八百十三
#26

異世界からの留学生がやたら私に甘えてくる／
八百十三

ゲアハルト・バッハ。15歳。男性。種族、猫獣人。 アトラール皇国の首都バルベにある名門校、聖アロイジウス学園高等部から留学してきた留学生。 ぶっちゃけ、異世界人。 東京都立豊玉高…
ゲアハルト・バッハ15歳。異世界出身の猫獣人。彼は私に甘えてくる。
八百十三
#27

角から2番目の空き地／
八百十三

埼玉県さいたま市のとある場所。 住宅地のただ中にある十字路の交差点を、県道側から入ってまっすぐ進んで、角から2番目の空き地。 町内で有名なスポットになっているそこは、色々なことが…
角から2番目の空き地で、今日も何かが起こっている。
八百十三
#28

包丁研ぎと僕の冬／
八百十三

「包丁研ぎます　土曜日　10時～16時半　一本500円」 駅前の交番の隣、パチンコ屋が潰れて更地になった空き地に、そう記された簡素な看板が、ぽつりと置かれていた。 通りがかりにそ…
土曜日、交番横の空き地にてお待ち奉り候。
八百十三
#29

クリスマス・ソーメン・ナイト／
八百十三

12月24日。クリスマス・イブ。 世間がイルミネーションとローストチキンとデコレーションケーキで彩られる中、大学生・蜂屋慎司は絶望していた。 食糧庫の中身はそうめんのみ。冷蔵庫の…
クリスマス・イブの夜に、そうめん。そんな日もある。
八百十三
#30

蔦の魔女は梢にて憩う／
八百十三

フィン公国南部に広がるエッシャーの森。 この森で姉と共に暮らす少女、メル・アイヴィーは、「蔦を自在に操る」その能力から、蔦の魔女と呼ばれていた。 祈りと共に歌を歌い、近隣の都市で…
メル・アイヴィー。彼女は今日も、森に立つ白樫の梢に。
八百十三
澄んだ空気が心地よい。互いに慈しむ心も美しい。
あきのななぐさ
#31

魔犬ヒーロー・ストレルカ、某高校に参上す／
八百十三

三題噺【ストレルカ】【変身アイテム】【コバノミツバツツジ】 ※この短編はVtuber・狐川もふが2021/8/21に三題噺執筆配信で書いたものです。
#32

ごまだれの耳は今日も大変忙しい／
八百十三

東京都郊外に住む笠井さん家族に飼われている、シベリアンハスキーのごまだれ。 のんびり屋で穏やか、ちょっとあほの子なごまだれには、「人間の心の声が聞こえる」という不思議な力があった…
ぼく、ハスキーのごまだれ。人の心の声が聞こえるの。
八百十三
#33

異世界居酒屋「陽羽南」の看板メニューは今日も人気／
八百十三

新宿歌舞伎町の一角にある居酒屋「陽羽南 歌舞伎町店」。 「異世界居酒屋」との触れ込みで連日連夜大賑わいのその店は、店内のスタッフ全員が異世界から転移してきた亜人種で構成されている…
クラリス風水餃子合計６人前、注文いただきましたー！
八百十三
#34

魔剣と聖杖の二刀流／
八百十三

ワシュロワ大陸最高の魔導師、と噂される実力者の魔法使いアントン。 彼を擁するマトチキン皇国に代々伝わる世界の至宝・聖杖エカチェリーナを手に、アントンはワシュロワ大陸の隅から隅まで…
魔剣と聖杖の二刀流なんて前代未聞？知ってるさ、そんなこと。
八百十三
#35

推しを推す時間がなくて苦しい／
八百十三

個人勢Vtuber、お酒ガチ勢系Vtuberの酒本コウジは悩んでいた。 最高に推している推しのVtuberがいるのだが、ことごとく自分の配信と配信日時が被っていて、推しの配信を見…
一日が24時間なのが憎い。推し活しているヒマがない。
八百十三
#36

スキル「第六感」が暴走した／
八百十三

A級冒険者の魔法使いアレンは、スキル「第六感」を保持していた。 それを活用してパーティーの危機を幾度となく救ってきたのだが、ある日「第六感」スキルが暴走。 あらゆることに第六感が…
第六感が暴走したら未来予知が出来るなんて聞いてない！
八百十三
#37

漫才コンビ「埋葬済み」は今日もウケない／
八百十三

漫才コンビ「埋葬済み」は、幽霊の小野寺とスケルトンの袴田で構成された、死人同士のコンビだ。 得意とするのは死人であることを活かした死ネタ漫才なのだが、マンネリ化してきたのか最近ど…
いい加減おもんないねん！幽霊とスケルトンの死ネタ漫才なんて！
八百十三
#38

ケットシー村の長老、御年８８歳／
八百十三

ケットシーの村の長老、ポニ・フワガットは今年で８８歳になる。 ケットシーの平均寿命である２０年を大幅に超えてなお健康で、長老として働き続けるポニを、村人のケットシーたちは尊敬の眼…
長老、８８歳のお誕生日おめでとうございますニャ！
八百十三
#39

何故焼鳥屋の焼き鳥はこんなに美味しいのか／
八百十三

JR飯田橋駅最寄り、新宿区にあるとある焼鳥屋で、マウロ・カマンサックは悩んでいた。 この店の焼き鳥は美味しい。日本酒の種類も豊富だし、社長のお気に入りということもあってよく訪れる…
どうして、焼鳥屋の焼き鳥にはこんなに心惹かれるのか。
八百十三
#40

転職先は異世界転移者の監視センターでした／
八百十三

メーカー勤務の相田夢美（あいだゆめみ）は3月末で退職し、4月から新しい職場で働くことになった。 その転職先は、なんと国家公務員。公務員試験に見事合格し、中央省庁の一つ、異世界転移…
冴えない会社員から公務員に華麗な転職、と思ったのに！
八百十三
#41

僕のヒーローは夢の中に現れる／
八百十三

アラン・ボールドウィンは僕だけのヒーローだ。 彼は僕の夢の中に登場する、僕の空想上の存在だから、僕にしか彼のことは伝わらない。 僕が落ち込んだ時、悲しい気持ちになった時、彼はいつ…
彼は僕だけのヒーローだ。だって僕の夢の中にしかいないから。
八百十三
#42

猫の手を借りたら猫に手を貸せと言われた件／
八百十三

うちで飼っている茶トラの猫、トラは獣人になることが出来る。 いつもは私のベッドを占領してゴロゴロしたり、色々飲み食いできるのをいいことにお酒を呑んだくれたりしているだけで、手伝い…
「俺の手を借りたんだから俺もご主人の手を借りていいよな？」
八百十三
#43

泥濘の中で氷の鳴る／
八百十三

夏の夜、うだるような暑さの中。 冷蔵庫でずっと冷やしていたペットボトルのアイスコーヒーを、氷を満たしたグラスに注ぐ。 カランとグラスの中で氷が鳴り、中がブラック無糖の黒褐色な液体…
グラスの中のアイスコーヒーは闇のようだ。
八百十三
#44

牙人症候群患者の手記／
八百十三

口腔内の歯が鋭いキバになり、獣のように生肉を喰らうことを欲してしまうようになる病気「牙人症候群」。 この手記はこの病気にかかり、隔離病棟に入院した一人の青年の、病気が進行して完全…
  • ★1
  • ホラー
  • 完結済 1話
  • 3,453文字
  • 更新
  • 残酷描写有り
俺が完全にバケモノになってしまう前に、記録に残しておく。
八百十三
#45

魔法オンチの打ち上げ花火／
八百十三

アーカーシャ魔導学園には、夏のイベントとして「花火魔法コンテスト」という行事が存在する。 基本魔法の一つである花火魔法を駆使して、如何に美しい花火を上げるかを競うコンテストだ。 …
その人の打ち上げ花火に、僕は魅了された。
八百十三
#46

酒豪の女中、今日も酒場でのんびり酒を飲むのこと／
八百十三

ラム王国の王都クリフトン、三番街通りに面する酒場「赤獅子亭」は、カジュアルながら質の高い女中の接客を受けられることで、市内でも有名な店だ。 ここの店で女中として働くリセ・オーギヤ…
私は今の仕事が好き。今いるこの店が、好き。
八百十三
#47

貸本屋「鷹の羽根亭」には魔本がある／
八百十三

とある古都の裏路地に店を構える、どことなく寂れた外観をした貸本屋「鷹の羽根亭」。 悪魔のような見た目をした山羊獣人の店主が出迎えるこの店に、並べられているのはありとあらゆる「いわ…
いらっしゃい。聖書も魔本も揃ってるよ。
八百十三
#48

AIのいいわけ／
八百十三

日本の国立システム研究所が開発したAI、マルコシアスは、入力された質問を元にインターネット上の膨大な情報から答えを検索し、学習して「正しい」回答を出力することを目的として制作され…
  • ★3
  • SF
  • 完結済 1話
  • 1,916文字
  • 更新
AIマルコシアス、言い訳をやめて、質問に正しく回答しなさい。
八百十三
#49

777が幸運の印とは限らない／
八百十三

ある日のこと、山田悠介（やまだゆうすけ）は自動販売機でコーヒーを買う。 くじ付きの自動販売機で、買った後に数字が揃うともう一本、好きな飲み物を無料でゲットできるというものだ。 揃…
お、777！ラッキー……じゃない！？
八百十三
#50

除霊に大事なのは筋肉だ／
八百十三

ある日の喫茶店にて。俺は霊媒師でもある友人の栄（さかえ）が、熱弁を振るうのを冷めた目をして聞いていた。 曰く、「除霊に大事なのは筋肉だ」とのこと。 訳が分からない。しかし栄の口調…
「除霊に大事なのは筋肉だと思うんよ、俺」「バカなの？」
八百十三
#51

深夜のコーヒースタンド・ストレイキャット／
八百十三

ある日の深夜。なかなか寝付けなかった美智子は気晴らしと軽い運動を兼ねて、近所を散歩することにした。 すっかり灯りの落ちた住宅街を歩いていると、こんな時間なのに煌々と明かりが灯って…
ストレイキャットへようこそ。ごゆっくりコーヒーをお楽しみください。
八百十三
#52

新人君のデスクトップはいつもぐちゃぐちゃ／
八百十三

隣の席に座っている新入社員の軽部君は、整理整頓が苦手な子だった。 デスクの上ももちろんぐちゃぐちゃだが、まだこれは目に見える範囲だし部長からたびたび注意もされているから、いい。 …
整理整頓が出来ないにしても、これは度が過ぎている。違う？
八百十三
#53

茅野美知のぬいぐるみには悪魔が宿る／
八百十三

病院に入院している少女、茅野美知は生まれた時から病弱だった。 彼女が大事に抱えている大きなくまのぬいぐるみは、彼女が寂しくないようにと両親が買い与えたものだが、このぬいぐるみには…
貴様が天に召されるその時まで、俺様は一番近くで見守ってやるのだ。
八百十三
#54

コンビニで割り箸をもらい忘れた／
八百十三

安藤正春(あんどうまさはる)は失敗した。 自宅に割り箸があると見込んで、夕飯のカップラーメンを買う時に割り箸をもらわなかったのだが、箸のストックが切れていたのだ。 既にカップラー…
あっ、やべえ！
八百十三
#55

内見した部屋に悪魔がいたらどうなりますか？／
八百十三

新年度のタイミングで引っ越しを行うことにした中野正一（なかのしょういち）は、ここだと決めた部屋の内見のために不動産屋のスタッフといっしょにあるアパートの一室を訪れた。 しかしその…
え、住みたい部屋に悪魔が住んでたんですけど？
八百十三
#56

箱の中にいる謎の生き物／
八百十三

唐沢黎（からさわれい）はある日の休日、仕事から帰ってきた母の真希（まき）が小さい箱を持ち帰ってきたところに出くわす。 真希は手のひらに乗るくらいのその箱を黎に渡すと、「今日の夜ま…
この箱のこれ……なに？
八百十三
#57

はなさないで、と猫に言う／
八百十三

今野（こんの）家に住んでいる三毛猫、ぷー子は猫又である。 普段は家の中で家事をしたり掃除をしたり、一家の一人息子である夏生（なつお）の遊び相手を務めている。 ある日夏生は自転車に…
はなさないでよ！絶対はなしちゃダメだからね！
八百十三