概要
老竜は文を綴る。石にではなく、紙に。
老竜オーケビョルンは山中の洞窟にて、石板に爪で文を刻んでは、懇意にしている人間の研究者マルクスの元に持ち込む日々を送っていた。
ある日オーケビョルンは、マルクスが紙にペンで書き物をしている所を見かける。
「人間は爪も牙も持たぬのに、如何にして文字を刻むのかと思うていたが、なるほど。専用の道具があるのだな」
興味を引かれたオーケビョルンは、マルクスに頼み込んで不要になった紙と一本の硬筆を譲ってもらう。
それから老竜の、紙に字を書く日々が始まった。
カクヨム3周年記念選手権~Kakuyomu 3rd Anniversary Championship~ 4日目のお題で書いた短編です。
ある日オーケビョルンは、マルクスが紙にペンで書き物をしている所を見かける。
「人間は爪も牙も持たぬのに、如何にして文字を刻むのかと思うていたが、なるほど。専用の道具があるのだな」
興味を引かれたオーケビョルンは、マルクスに頼み込んで不要になった紙と一本の硬筆を譲ってもらう。
それから老竜の、紙に字を書く日々が始まった。
カクヨム3周年記念選手権~Kakuyomu 3rd Anniversary Championship~ 4日目のお題で書いた短編です。
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