数ある企画の中から、再び(あるいは初めて)見つけてくださり、ありがとうございます。
主催者の私は、言葉というパレットを使って、心の中の景色を写生する楽しさに魅了されている初心者です。
前回の第10回「象徴」では、形ある具体的な「モノ」を通じて、その背後にある目に見えない想いや概念を伝える「魔法」に挑戦しました。皆様が部室に持ち寄ってくださった、静かで神秘的な余白、そして深く心に染み入る美しい物語の数々に触れ、まるで美術館の静かな一角で共に絵画を見つめるような、贅沢で愛おしい時間を過ごさせていただきました。今回は、私たちの五感をさらに鋭く研ぎ澄ませて、感覚が交差する不思議な「音色や色彩」をみんなで言葉にしてみませんか?
■ 今回のテーマ:共感覚表現(きょうかんかくひょうげん)
これまでのカクヨム文芸部でも、皆様の作品の中に、異なる感覚が美しく溶け合うような瞬間が自然と散りばめられていました。今回はその感覚を意識的にお題にして、ある五感(見る、聴く、嗅ぐ、味わう、触る)で捉えた刺激を、あえて別の五感の言葉を使って表現する「共感覚表現」に挑戦してみませんか?
例えば、「冷たい音」や「優しい香り」のように、感覚をパレットの上でブレンドすることで、言葉に形容しがたい深みと、独特のリアリティを宿らせることができます。
・例: 「彼の声は、冷たくて青いガラスの味がした。(=聴覚を視覚や味覚で表現)」
・例: 「西日の強い光が、チクチクと私の背中を刺した。(=視覚を触覚で表現)」
・効果: 目に見えないものや、言葉にしづらい繊細な感情を、読者の五感にダイレクトに染み込ませることができます。感覚が混ざり合うような、瑞々しくも少し幻想的な空気感を物語に与える効果があります。
「『明るい声』と書く代わりに、そこに『温かい日差しのような匂い』を混ぜてみよう」「『悲しいメロディ』を『薄紫色のひんやりとした手触り』として描いてみよう」など、自分の五感を優しく重ね合わせるような、実験的な気持ちで大丈夫です。
私自身も「この瞬間の音は、どんな手触りかな?」と、自分の五感とそっと対話するような気持ちで投稿します。
■ 補足:「これまでの技法」との違い
「比喩や擬人法とどう違うの?」と迷ったときは、こちらを参考にしてみてください。
もちろん、企画者自身も感覚のブレンド具合をどう表現するか試行錯誤している最中ですので、難しく考えず、あなたの直感が「心地よい」と感じる感覚の組み合わせを置いていってください。
・比喩(第2回): 似ているものに例える(共通点を探す)
・*例:*「彼女の心は氷(=冷たさ)のようだ」
・擬人法(第5回): 人間以外のものに、人間らしい心を宿らせる(命を吹き込む)
・*例:*「窓がため息をついた」
・共感覚表現(今回): ある感覚を、別の五感を使って表現する(感覚を交差させる)
・*例:*「甘い声(聴覚×味覚)」「青い香り(視覚×嗅覚)」
■ 参加ルール(ゆるく、心地よく)
・形式: 詩、散文、短歌、小説の一部など、形式は自由です。
・内容: 共感覚表現(ある感覚を別の五感で表現する手法)を意識したフレーズが一つでも入っている作品。
・交流について: 読み合いや感想の強制はありません。「練習作」や「書き置き」として置いていくだけで大丈夫です。
⚠️ 【主催者から大切なお願いと注釈】
・内容に関するお願い: 政治や宗教、犯罪、過度な暴力や性的表現など、少しコメントしづらい内容の作品に関しては、読ませていただいても応援メッセージなどを控えさせていただく可能性がございます。あらかじめご了承ください。
・作品の「再参加」に関するご注意: 過去に参加された作品を一度取り下げて「再参加(再投稿)」などされた場合、システムの仕様上、最新のリストではなく過去の位置に埋もれてしまい、主催者が気づけない場合がございます。こちらもあらかじめご了承ください。
・話数について: 主催者の確認時間の都合上、10話を大幅に超える長編作品については、すべてに目を通すことができない可能性がございます。参加は大歓迎ですが、その点だけご了承ください。
■ 主催者より
初心者の方も、ベテランの方も、どうぞ気楽に部室のドアを叩いてください。
「耳で聴いた音に、そっと色を塗る。鼻をくすぐる香りに、そっと触れてみる。それだけで、世界は五感を超えて鮮やかに響き始める」。そんな言葉の魔法を、みんなで机を並べて楽しめたら嬉しいです。
皆様の豊かな感性が混ざり合い、描き出す、瑞々しく美しい共感覚表現の物語を心よりお待ちしております。
参加する小説の設定画面で、自主企画欄にある「【自主企画】第11回カクヨム文芸部 ── お題:共感覚表現(きょうかんかくひょうげん)」を選択してください。
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