概要
影だけが風に吹かれ舞う、それを目にした者の行き着く先は?
耳に違和感を感じ、肌に存在しない風を感じた時、影が舞う。そういう超常現象に襲われた主人公が、その現象に折り合い、現象を解明し、されど見出した「現実」に如何に対応していくか。序は現代ファンタジーぽく、破・急はサイエンス・フィクションになります。ハードSFでもあり、60年代SFのニュー・ウェーブ、「インナー・スペース」の影響も受けています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!神はサイコロを振らない『宇宙仮説』作品の集い、企画ご参加のお礼
これはかなり大胆な構成だと感じました。
奇妙な現象から物語へ引き込み、
まるで《マトリックス》の「白うさぎ」のように、
読者を少しずつ世界の真相の入口へ導いていく。
単なる怪異譚ではなく、
「現実とは何か」
「認識とは何か」
という問いへ静かに踏み込んでいく流れが非常に印象的でした。
特に、
「観測している現実そのものが編集されているのではないか」
という発想と、
そこから世界存在論へ接続していく構成がとても面白かったです。
また、
創造主の存在そのものよりも、
「もし創造主がいるなら、なぜ世界を作ったのか」
「そもそも人類は何者なのか」
という問いへ変化していく流れにも強く惹かれ…続きを読む