「行きつく場所」を含む小説

天界――。 そこは地上で亡くなった人が行きつく場所の事を指し、ここは余程の極悪人でない限り、皆この場に辿り着く。 そして、また元の地上に戻る事になる。 亡くなった時の記憶を…

出会いは、日向が十二歳、沙耶が四歳の時だった。 「寂しいなら、呼べばいい。隣にいるんだから」 そう言ってくれた日向は、いつでも沙耶の心の拠り所だった。 けれど、八つの歳の差は、七…

孤児院で育った茶髪茶瞳の『ミューラ』は11歳になる頃、両親が見つかった。 しかし、迎えにきた両親は、自分を見て喜ぶ様子もなく、連れて行かれた男爵家の屋敷には金髪碧眼の天使のような…

捨てられたオモチャが行きつく場所――。 処分用のダストボックスに捨てられたオモチャたちは、そこで人工知能AIを持った次世代の学習ロボット――ナノボットを見つける。 だがナノボ…

　僕が5年生の夏にその事件は家の中で起こった。 　姉は僕を逃すために犠牲となり、隠れていた僕は最後に無我夢中で相手に襲い掛かり、どうにか、撃退することができたのだった。 あれか…

辺境の村で生活をしていた青年スレイ。彼のもとに、ある日勇者がやってきた。その勇者こそ、スレイの幼馴染であるエリス。彼女はスレイをパーティに強制参加させ、無理やり村から連れ出してし…

“果ての図書館”。それは、全ての本が行きつく場所。そして、迷いを抱える者を惹きつける場所。 其処へ迷える者の影が、また一つ――。 香鳴裕人様の企画「同題異話SR -June-」…

ふくろうのために描かれた、本編より先に描かれる、スピンオフ作品。 ＊＊＊県警　刑事部　非科学事件解明課　は、科学では解明しきれない、怪事件が最後に行き着く場所。 貪狼　定とフォル…