「蝸牛 短編」を含む小説

男は社会と自分の世界の違いに苦慮していた。だが、その悩みすら凡庸で、受診を機に一定の答えが出たことで安心してしまった。答えを与えられたことで、自他に無関心になってしまったのだ。そ…

女子小学生が線路の上で蝸牛を見つける話です。

かたつむりが海を目指すお話

　【第2回】三つのキーワードで小説を書いてみませんか【「金貨」、「カタツムリ」、「星」】　参加用の作品です。

男が目覚めると、すべてが白い世界に立っていた。そこは白昼であり白夜であった。 やがて漆黒の馬がやってきて男に幻をみせる。男の人生とその終わりについての幻。「蝸牛の塔」で過ごした記…

「ねえ、蝸牛ってどうやって死んでいくのか知ってる？」 彼女の言葉はいつも唐突で、まるでどこから発せられるのか捉え所がなかった。

今年も梅雨がやってきた。 紫陽花が色とりどりに咲き、蝸牛が僕の鼻の先をのそりのそりと這っている。 人々は傘を差し、子供は雨合羽に小さな長靴履いて、歩いている。 僕は黒猫だ。 誰…