「絵画 短編」を含む小説

名画の贋作に纏わる本格ミステリー短編 一流名画コレクション展示会。“違和感”から贋作を言い当てた美大生・長谷部優子。彼女は、やましろ美術館で展示された絵を一目で「白の輝きが違う」…

放課後の小さな公園で孤独にサッカー練習をしていた少年は、ベンチにいた黒ずくめの女性と出会う。スマホ越しに見えたサッカー動画をきっかけに、ぎこちなくも奇妙な交流が始まり、少年は初め…

宇宙の果てはどうなっているのだろう？ 考えつづけると発狂してしまうようなこの問いを、作者はときどき考えてしまうのです。 宇宙の果てに取り憑かれた画家に託して、このテーマについての…

わたしは、帰り道の夕焼けにみとれていた。 いつも前を通っていた景色なのに、絵を描きはじめたわたしには、発見に満ちて見える。 指でつくったファインダーから風景をのぞいて、描くことを…

【カクヨムコンテスト11短編小説応募作品】 正義のつもりで行った行動は、誰を救ったのだろうか。 高校生の「俺」は、いじめを止めるために暴力を振るい、逆に悪と断じられる。やがて被…

絵画展の授賞式で、インタビューをうけたわたし。 記者からの質問に触発され、過去を思い出す。 記憶のなかの美しい思い出を。

雨のアトリエ、薄暗い部屋の中心に、父が筆を入れられない一枚の未完の女性の肖像画がある。彼女の瞳は常に私を捉え、その生きた眼差しは恐怖と、そして切実な訴えを秘めていた。キャンバスの…

AIが及ぼすアートへの影響。作品は消耗品となりはて、感情も使い捨てとなるのだろうか。

来年中学生になる「僕」はしがらみまみれの現実に憂鬱だった。ある日大好きな幻想の世界に浸るため図書館で本を読んでいたが、タイトルも著者名も書かれていない一冊の本を見つける。そこには…

閉館を迎えた美術館で、館長は最後の見回りに向かう。 静まり返った展示室には、一対の絵──王女と騎士の肖像画があった。 そこで館長は、「ひとつの声」を聞く。 誰もいないはずの部屋で…

　ある日、絵画の展示会の会場で、高校生の私は一枚の絵を見つけた。その絵は私の魂をつかんだ。 　そして、その会場で、私はその絵の作者である、同じ歳の少女、森秋と出会った。 　長編…

　とある大学の卒業制作の中の一つの絵画。 　題名は『roots』。 　人々がその作品を見て思い思いに自身の感想（広義の批評）を述べていく。 批評という言葉を挑発するた…

美術館に飾られた一枚の絵画。 それは人を魅了した――行方不明の画家ハーマン、危険な魅力に取り憑かれるコレクター・ロバート、そして彼の友人エリック。彼らの運命は、絵の奥底に潜む「裏…

何が美しくて何が美しくないのかについて、私なりに考察してみました。

ジョージは売れない画家だった。 絵は上手い。しかし、刺さるものがなく、日がな酒を飲んではたまに新聞の挿絵や肉屋、魚屋の看板絵などを書いて小銭を稼ぐばかりであったが、そんな生活に…

場所：ルートム国という架空の国 登場人物：ヘーレント　画家 　　　　　ウミ　　　　金髪ポニーテールの謎のお姉さん あらすじ：画家ヘーレントが絵画を通して初恋をして成長する話で…

　美術予備校に通う高校生のエマ（絵麻）は、描くことの意味を見失っていた。 ある日、彼氏の創太に誘われて訪れた美術館で、一枚の絵に心を奪われる。描かれていたのは――まっすぐにこちら…

晩夏の午後、「潮騒カフェ」で出会ったのは、風とともに現れた青年・奏多。 ファジーネーブルのグラスに揺れるピーチとオレンジの色彩が、ふたりの記憶を静かに染めていく。 言葉より…

　画家になりてぇ。 　そう思い立ちカンバスと油絵具を購入。木炭とか練り消しとかパンの耳とかいるらしいがそんなものを使うのは俺の絵ではない。ラフ？　いらん。男がチマチマと準備などす…

　夏休みの校舎に侵入して、勝手に部活動をしている高校生美術部の透花（とうか）。しかし、誰も来るはずない教室に、謎の少年が現われた。少年は透花の弱みを握り『透花の秘密を守る代わり、…