「桜の木」を含む小説

＜薄紅色が吹雪となり舞い上がるまで、私は貴方を守り続ける＞ 　時は平安。 　陰陽師と呼ばれる者たちが活躍する時代。 　陰陽連の同士と相まみえることもなく、 　式神を仕え、妖怪…

その国は、青い桜の森に侵食されていた。 年に二回しか花を散らさない、不思議な青い桜。 その花は毒を含む白い霧を放出している為、国内は三つの区画に分断を余儀なくされている。 森の中…

何の物音もしない暗闇の中、僕をそっとまぶたを閉じる。 僕のまぶたの裏に映し出されたのは、一本の満開の桜の木。 その周りには何もない。 僕は、散りゆく桜の木をただ見つめていた――…

自主企画　『筆致は物語を超えるか　【春にさよなら】』参加作 https://kakuyomu.jp/user_events/16817330655320435269 ■作品名 …

　高校に入学したばかりの絵梨の実家はレトロな喫茶店。そのシンボルツリーである古い桜の木が、店のリフォームと共に伐採されることになり、絵梨と親友・三咲は心を痛める。そこへ生物担当と…

高校初日、元同級生に桜の木の匂いを嗅ぎに行くことに誘われた。

noteの「毎週ショートショートnote」の今週のお題「桜回線」で書いたショートショート。 桜回線の開通前という設定です。

　高校一年生の「雪枝　千雪」は、同じクラスで、同じ美術部の「春川　桜」と次第に仲良くなり、心がひかれていく。雪枝千雪が、同性の春川桜に持っている気持ちは友情なのか、恋なのか。思春…

陶芸家志望の佐島（さしま）と別人格のＤは春が苦手だ。 目標や生活を見失い、桜の木に放火する。 文學界新人賞落選 〈反省会〉 　ネタがそもそもベタだったかもしれない。二重人格もの…

季節の移り変わりによって生命と魔法が維持されている王国で、幼いライラは植物と交信する特異な能力を発見する。国を脅かす突然の厳しい冬の中、桜の花は彼女にささやきかけ、この永遠の冬が…

　それまで見たことがないような美しい花を咲かせる。そんな桜の木を、僕たちは歓迎したのだが……。 （「小説家になろう」「エブリスタ」でも掲載しています）

卒業を翌日に控えた日の夜。 内藤広也は明日の卒業式が終わったら幼馴染の中邑波音に告白しようと心に決めていた。 だが、その日の夜に波音からどうしても伝えなければならない大事な話があ…

スティリア様の鬼畜お題企画に挑戦いたしました。 投稿当時はBL未満？としておりましたが、企画主様より本作はBLであるとご判断を頂けましたのでタグをBLとしております。 copy…

「この、世界、には鬼、が、存在する」と、赤い瞳をした女性は瞳と同じ色をした髪をなびかせて言った。 　辺り一面緑で覆われた広場の真ん中に１本の桜の木が立っている。品種はソメイヨシ…

中学三年生の露草は部活の帰り道、桜並木を歩いているところで不思議な声を聞いた。声の主は桜の木だと言う。 桜の主は露草が選ばれたと告げ、彼を『雲世界』なるところに飛ばしてしまう。 …

四人台本 あらすじ 今は無き老木である恋桜が、咲き乱れる様子を収めた1枚の絵画がある。その絵画に描かれていた物は桜の木だけではなかった。散りざまも絢爛たる美しい花。鳴き声遠くそ…

高校二年の大森孝司が目覚めると隣に男が寝ていた。まさか男と初体験してしまったのでは！？と動揺していると、男は目の前で猫になった。 猫が男の姿に化けていたのだ。 猫が化猫だと訴えて…

母・鞠と、父・健一郎の間に生まれた娘、翠。翠が生まれるひと月前に父は無くなってしまったため、大きな桜のある家で母と二人で暮らしていたある日、母が腰の痛みを訴え始めて、気がつくと立…

紅路樹学園の桜の木には、生徒たちの願いをかなえるといううわさがあった。 いや、それはただのうわさではなく、強い思いは人知を超えた力を引き寄せる。 そして今日も、誰かの願いが学…