「未来電話」を含む小説

二〇〇七年六月十四日　午後五時。 雨が降る季節―――。 暇な店の黒電話が鳴り、物語が動き出す。 最初は、只の間違い？いや、悪戯電話？ いや、これは―――。 4度目の電話で、…

恋人の里見怜花（さとみれいか）と同棲する大学生の潮美奈穂（しおみなほ）は、雨の日の海岸を散歩中に、傘もささずに砂浜に佇む一人の女性を見つけた。 その女性の事がなぜか気になった美…

将来が不安な女子高生。進路希望調査票に未定と書いた結果、先生からも呆れられてしまう始末。 そんなときに街中で聞いたのはどんな悩みも解決してくれるという公衆電話の噂だった。

大学の客員教授として細々と教鞭を取っていた山吹の授業は面白いのだが荒唐無稽であまり生徒の評判も良くない、このままではクビになりかねないと窮地に立った時に一本の電話が鳴った。電話の…

2036年、世界中で電話が繋がらなくなった。それは全ての始まりだった。テレビラジオ、インターネット。電波を介した機器は全て不調を起こして使い物にならなくなり、デジタル世界からアナ…

引きこもりの弟は前触れもなく姉の前に姿を現す。 弟が引きこもっていた間、終始熱中していたものは電話作りだった。電話が繋ぐ、未来と過去。その開発者である死んだ祖父の隠したメッセージ…

怪談・伝承・都市伝説。まことしやかにささやかれる噂は、いつだって興味を惹いてやまない。三木鼠町の伝承となりつつある古い都市伝説「宿鼠」、中学生達に話題の新しい都市伝説「未来電話」…