「折り紙 鶴」を含む小説

私と妹はよく一緒に遊んでいた。私は妹の折り紙に付き合うことも多かった。 だけど、私はそのうち妹と一緒に居ることを、なんとなく避けるようになった。 そんな私が風邪をひいた時、妹は。

隣の部屋の前に置かれたその折り鶴を見て、私はいつも心が温まっていた。 きっと、鶴の折り方を覚えたばかりの子どもがみんなに見せたくてそこに置いたのだ。 しかし……。

ふみはある日、兄と共に親戚宅へ赴き、千羽鶴を作ることになる。そこには謎の黒すぎる鶴が折られており、親戚の少年曰く『おこられがみ』と呼ばれているらしい。

上野発、青森行――夜行列車「はくつる」。 夕刻の車窓からは、明るいビル群が流れていった。 それが今は、雪に覆われた東北の田畑が流れていく。 男と少年、二人を乗せた「はくつる」…

母親が唯一教えてくれたのは折り紙だった。

　登場人物：僕、僕の妻、うるう年 　僕の妻、アザレの日記は普通とちょっと違う。紙に書かない。彼女が日課にしているのは折り紙の鶴だ。素敵な一日には、素敵に折って、つまらない一日に…