「後ろには……」を含む小説

「掘り続けろ。お前にできるのは、それだけだ。」 記憶を失った男は、狭い穴の底で目を覚ました。 前も後ろも土。頭上には十メートル先の歪な空。 空からは、無機質な声と、番号のつ…

即興創作企画でお題をいただいて書いた短編です。 制限時間とジャンルはごった煮なのでタイトルの後ろに付属します。 他のサイトでも公開中。

冒険家けんとみなと、その友達の山田とまさるの 4人はフロン島へと足を踏み入れる。 危険な生物との戦闘、迫りくる危機などを乗り越え、 彼らが見たものとは――。 小学5年生の頃に作…

生徒会長と副会長の二人は、日夜業務に追われていた。 二人きりの生徒会室でふいに会長が副会長に触れる。 秘めていたはずの恋が、小さな産声をあげようとしていた。

「えー、今日は転校生を紹介する。さあ、自己紹介して」 「は、はい、田中実といいます。よろしくお願いします」 「「「よろしくー！」」」 　ホッ、よかった。 　みんなイイ人っぽくて…

僕――雅樹は、「男装女子アイドル」ユニット・Twinkle†Princeのリーダー。 でも実は、僕だけが本物の男なんだ。 メンバーの二人は僕を女性だと思っているから、スキンシッ…

日常の一部だったりそうでなかったり ちょっと怖かったり やっぱりそうでもなかったり

ある夜、リビングにいた俺は気が付いたら森にいた。 目の前には大猿、後ろには銀髪の美少女が⁉ 銀髪美少女は俺を庇って前に出てしまう。 男として、女の子に守られるわけにはいかない! …

ペルシュは一人、林を歩いていた。 何も面白いことはない、見飽きた景色だ。生えている木も、積もった落ち葉も。 いつもの場所のいつもの丸太に腰掛ける。 「どこか知らない場所に行きたい…

　ブラック企業に務めるごく普通の歴史好きの男。 　とある事で異世界転生を果たし、第２の人生が待っているかと思われたが、待っていたのは下級農民という下の下の身分だった。 　この身分…

ある日、忘れ物を取りに教室に戻ると俺の机でもぞもぞと震える少女がいた。 後ろの扉をわざと音を立てて開けると、その少女はビクッとして振り返った。 こいつは俺のアルトリコーダーを舐め…

※性描写が比較的強いと個人的に感じたエピソードは、題名の後ろに（※）を入れています。ご参考までに。 【あらすじ】 　不破ふわりは、とにかくふわふわなものが大好きな女子大生。 　…

これは、竜人である俺と15歳で死んでしまう呪いを受けた彼女の現在に至るまでの過去の話。これは始まりであり、ここに至った物語。 ある日いつものように狩場に来た人間を殺していた日、あ…

夏休みを満喫していた少年木下誠はある朝部活に向かっている最中に犬（おもちゃ）がトラックに轢かれそうだったため道路に飛び出た。そのせいでトラックに轢かれてしまう。こうして誠の短い生…

騎士の家系に生まれたリュシー。実家の没落により、生きるために皇宮のメイドとなる。そんな彼女が命じられたのは、廃屋同然の離宮で一人ぼっちで暮らすセレスティアン皇子の世話係。 母を…

　蓮国の第一皇子で皇位継承者である威晩（いばん）皇子は、貧民窟で美しい男（蒼空）が、ごろつきに殴られているところから救いだした。 　どこか儚げで美しい蒼空に、威晩は奇妙な感情を…

朝、鏡の前で髪をとかしていた美奈子は、首の後ろに奇妙な突起を見つける。触れると「プシュッ」と空気が漏れる音。それはただのイボではなく、まるで浮き輪の空気栓のような形をしていた。 …

仕事帰りに、横浜駅の近くでぶらぶらとして そろそろ帰ろうとして居ると、突如 後ろから知って居る声が僕を呼んだので 振り向いて行くと、僕が仕事場(B型事業所)で お世話になって居る…

不死身の委員長と、運の悪い書記。

陽が沈み夜の帳が下りる。 荒れ果てた街の夜は闇に支配され、 夜は闇の律に従う。 常識も情けもなく正義も悪もない。 ただ生きるために 前を遮るものは倒し、 後ろを探るものは消すの…