「SF短編小説」を含む小説

「日常の中の違和感」をテーマにした、140字連作小説。 呼吸、夕焼け、テレビ、暗がり、食器、知らない人の声、月の光。 何ひとつおかしくないはずの部屋に、少しずつ違和感が積もって…

祖父の遺品整理で見つけた、ひとつの手帳。 ページに並んでいたのは、見覚えのない──未来の日付。 少し不思議で、でもどこか懐かしい。 そんな“ことば”たちをめぐって綴られる、一つ…

この街には、宇宙人が住んでいる。 でも誰も気にしない。誰が宇宙人かなんて、探ろうともしない。 そんな“ちょっとだけ不思議な日常”

風刺チックなお話。

ベーコンエッグをこよなく愛する少年は、母親にベーコンエッグをおねだりするも、なかなか作ってもらえない。 しかし、少年が学校から帰ると、母親はベーコンエッグを作ろうとしていた。 果…

少年の姿となり、地球征服のために人類の調査を任命された宇宙人。 その過程で、少年にある変化が…。

闇に支配された星で、“光源”として生きる少女たち。 「だいすき」と言えば、パパは笑ってくれる――その言葉だけが、命を灯す。 感情が光になる世界で、少女たちは何かを託され、何かを失…

一話が起承転結の四つの構成から成る短編小説集です。

自らの医療ミスにより医者を辞めさせられた男は、帰り道、ある掲示板を見つける。罪の告白と引き換えに、願いを叶えるその掲示板に男は何を望むのか...

あるところに、1人の少年がおりました。 「お父さん、僕、お友達が欲しい！」 そして少年は、ものづくりの得意なお父さんに「お友達」を作らせるのでした。

海辺の町に住む年若い姉妹はある夏の夜、砂丘で星の蕾を拾った。 星の蕾を慈しみ、片時も離さず持ち歩く少女はいつしか月影に翻弄されるように、重なり、連なる幻想イメージに迷い込んでいく…

電力の未来は、人間の体温に託された――。 再生可能エネルギーに限界が訪れた2050年代、人類は「発電力」を人間に求める社会を選んだ。 過疎地に暮らす青年アキラは、ある異常な体質を…

CO₂排出量によって「結婚」すら制限される未来。 ふたりは“ゼロ婚認定”を目指し、できる限り関わらずに過ごすようになった。 一緒にいればスコアが上がる。離れていれば認められる。 …

牛も恋をすれば、ミルクの質も量もアップする――！？ 農業工学部の助手である「私」は、奇才・志村ポワンカレ三世教授のもと、「感情共鳴型ミルキネーション計画（通称：牛にキュンとね計画…

　乳牛・ベッシーが、「キュッとされる」運命に巻き込まれる。 　異端の物理学者が提唱した次世代酪農──それは牛を四次元超立方体（テッセラクト）に変換する実験だった！ 　だが、変形さ…

新しい命達に祝福を。

　何百年後の未来。海面の水位上昇により人類の住む大陸は限られ、国や言語が統一されていた。 　少女は強く生きる。 　残酷だが美しい、大好きで溢れたこの世界で。

　地球が縮小し、月が拡大する― 　世界を揺るがす前代未聞の現象が発生した2030年。天体物理学者の卯月理人と地質学者の春見月香は、この危機を解明するために出会う。 「これは空…

　対消滅の運命を背負った二つの存在―― 　物質宇宙のニュートリノ・ヒカリと、反物質宇宙の反ニュートリノ・イラキヒ。 　理論上、二人が触れ合えば即座に消滅するはず。それが宇宙の…

　宇宙の果てから生まれたニュートリノの少女ヒカリ。 　光よりも速く、ほとんど質量を持たず、あらゆる物質を通り抜けられる彼女は、ある日、地球を訪れます。 　スマートフォンの中の電…