「短編/純文学」を含む小説

純喫茶で君と過ごすほんのひと時。それは花火のように輝いていた。 短編書いてみました。評判が良ければ長編として書き直すかもです。

きっかけとかは人それぞれだとしても漠然と何かに絶望する時期っていうのは多分生きてく中で幾度かあって、でもそういうので悩んだりその意味を考えたりするのって結局クソの役にも立たないし…

昔話で語り継がれる登場人物達…の対義語みたいな変わった者達の物話。ギャグ全振りのつもりで頑張ります。

私は胃の中に金魚を飼っている。鮮やかな赤色をしていて、まんまるに太った奴だ。 いつから生きてるかわからないが、私より長生きしているわけではないと思う。ちっちゃい頃は確かにいなかっ…

鳥は雲の上を目指して飛んでいた、それは一体どうしてだろうか 自分の人生への諦観をそのまま本にしました、ご一読ください

「できることならさぁ、あの夏に戻って、私を思い切り殴ってやりたい」 「えー？どうして？」 「だってあんなにイキってさぁ。あー、恥ずかしい……」 「若気の至りってやつだよ。私だって…

気がつくと、青色で満ちた不思議な空間にいた。 そこで私は知ることになる。 私の心の涙が、血が、どうなっているのかを。 ノベプラにて、イラストコンテストに参加している作品です。

深夜、女の部屋で付けっ放しにしていたテレビから流れて来たのは、遠く離れた人だった。

醜い女性に惹かれるのは、自分自身の劣等コンプレックスに起因しているのだろう。 幼少期から取り立てて何ができるわけでもなく、顔立ちも悪かったため良い思い出というものがなかった。

オムニバス形式で繋がる、それぞれの灯火。 メジャーデビューを目前に控えるバンド、レムスリーパーズ。ボーカルの旗野は活動が絶好調を迎える中、父親の介護に追われており……。 軽音サー…

その時、『視線』は神話になり、『少女』は超越者となった。 見られぬ者たちのまなざしが、都市の高みに染みついていた。 名もなく、声もなく、それでも確かに、在った。 彼らの絶望は、…

夢の中での不思議な体験。有り得そうもない話だけど、私は確かに、何かを感じた。

短編小説の詰め合わせです。 観測した小世界は以下の通り。 ・壺菫色の金平糖『だって、あなたが綺麗だったから』 ・鸚緑色の金平糖『虚栄、反影』

「ねえ、聞いてる？ 私だよ、ミカコ。…いや、かつてミカコだった『何か』かな？」 ここは2077年、無限に広がる情報（デジタル）の海。私は肉体を捨て、意識だけの存在――まあ、カ…

春になると現れる「記憶を持った幽霊」の少女。彼女は毎年、桜の木の下に現れ、夏の初めには消えてしまう。主人公は、子どもの頃に出会ったその少女を大人になっても忘れられず、春になるたび…

お題 なし 夢で見た出来事の文字起こし。

ここは雨の日の図書館。 雨の日にだけ開館する図書館です。 BGMは雨の音。館内の香りも雨の匂い。照明は天気任せ。 雨宿りにでも、暇潰しにでも、心の赴くままに来館してください。 雨…

「宝くじが当たった。」朔子の父は言う。親子二人の家庭に思わぬ大金が入った事で日常が少しだけ変わる。それと同時に朔子の教師としての生活の中にもある変化が起こた。 ー田村が倒れた。 …