「記憶 永遠」を含む小説

　画廊に勤める賀美原蓮乃（かみはら　はすの）は、昔から神殺しの夢を見ていた。 　ある日、友人・美織（みおり）の部屋の押し入れで、白い糸が巻かれた人型の御札を発見する。それは山奥の…

世界から隔絶され色彩を失ったかのような白い髪。 失った色の全てを見出さんとばかりの虹色の瞳。 ──〝怪物〟。 そう呼ばれ人々に恐れられ、時には命すら狙われることも珍しくない「私」…

第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト、二十首連作部門参加作品。 失ったもの、もう見えないもの、確かにあったもの、染みついてはがれなくなったもの、愛情の記憶。

『おおきくなったら、おにいちゃんのおよめさんになる！』 そう言って都会に引っ越していった幼馴染の小さな女の子。その記憶が頭の片隅に残る中、地元では”大仙の槇”と呼ばれる一人の少…

いつからだろうか。命にすがる気持ちを失っていたのは。ビルに吸い込まれ、飛び込むが、いつまで経っても地面に辿り着かない。永遠に落下する中、懐かしさを覚える燕尾服の猫が言った。「やあ…

俺は、今世ではアルス・フォン・アルカディアという名でアルカディア王国の第二王子で１６歳である。 お気づきだろう。そう、俺には生まれた時から別の世界で生活していた前世の記憶がある…

｢あなたが忘れても恋って、 とっても素敵だもの! だから私は、君に会いに行くよ。 あなたが私を好きになってくれた その思い出は永遠だから・・・｣ 主人公の近藤朱音は中学一年生の…

白い翼を持つ魔族の青年ジーク。 魔界の王子でありながらその父王の策謀により落命寸前であった親友アーサーと共に魔界からの脱出を計るが、追跡者の攻撃により友とは離別、さらに彼の記憶は…

ある時、男が"楽園"──いわゆる"あの世"にやって来た。 しかし、彼は、地上での記憶を失っていた。そこで男は、楽園で出会ったとある少女と共に、自らの記憶を取り戻すべく、楽園を巡り…

絵本作家であるわたしは、書店でサイン会を開いていた。 そこに現れた小さな男の子を連れた女性。彼女には何となく見覚えがあるような気がした。 サイン会終了後、偶然彼女と再会したわたし…

――むかしむかし、トキノワ国という国がありました。 そんなおとぎ話とペンダントを残してママは消えてしまった。 それから5年。12歳になった花宮ひいろは、ママの手がかりを探して時…

下級貴族令嬢であるエミリア・ゴッドフレイは、前世の記憶を思い出した。 今から百年前、西の国の姫ジェシカは敵国である東の国の王子アーサーと恋に落ちるが、侵略戦争の中で二人は永遠の愛…

前世の、それも異なる世界で生きた記憶を持つホッキョクセイの魔女。彼女は自身の使い魔となった黒猫に「ヒシャク」という名を授けた。 人々を幸せへと導き困難の海から掬っていく。 そんな…

ディスオーダー、それはイアティムというスポーツの選手を教育をするという名目で作られた、超能力者を育成する学校である。 そしてそんなディスオーダーに通う、超めんどくさがり屋だがとて…

▼あらすじ リンネとハルナ、ふたりの女子高生は文芸部室で殺し合い、共に果てた。そしてリンネは何度目かもわからぬクリスマスへと戻され、ハルナはその事実を前世の記憶として持ちながら目…

自主企画　同題異話・３月号「六花とけて、君よ来い」参加　人工知能チャットボットの進化の先に人の記憶が乗せかえられたら永遠の愛は維持されるのかもしれない。けれども、現世に取り残され…

私は亡くした息子を蘇らせはした…が。 技術が整っていない頃に無理に為した事であり。 『彼』は制御を外れ、暴走しかけた。 だから―絞め殺した。 それから１０年。 私は未だに人造人…

かつて、地球には月がなかった。 地球から遠く離れた宇宙にある惑星グリーゼ3251b(月の前身)には、テラと呼ばれる文明が存在し、その文明の中では、生と死が２つに分かれるこ…

『一章・二章』 目が覚めるとそこは異世界だった。 何処までも美しくて、神と人が共に暮らす平和な世界。 ただ、その平和を“死”が脅かす。 彼女は死なない、彼女は殺せない、彼女は恐ろ…

　原典——それはこの世の理が書かれた古書であり、書かれた通りにこの世を動かす、唯一無二の存在（ルール）である。 　それには、世界の崩壊が百年に一度起こる神々の黄昏（ラグナロク）…