「一人称視点」を含む小説

　あのさあ。「ごんぎつね」って三人称で書かれてるよねえ。それを一人称だと強引に噛みついてくるお魚さんがいたのよ。この作品は、私とそのお魚さんとのやり取りを記憶を手繰り寄せながら綴…

　ウワサの異世界に来てしまったようです。 　立派なお屋敷、素敵なお庭、豪華なごちそうに……イケメンの婚約者様！？ 　私の姿もスゴい美人さんに変わっていますし。 　ここまで一変し…

あの駅、あのメール、あの約束。 それは、人生でほんのひとときだけ訪れた、 ささやかで、それでも確かに胸を打った時間だった。 気づかないうちにすれ違って、 うまく言葉にできなかっ…

WEB小説で一般的に見られる一人称小説って、古典的な一人称小説とは完全に別物なんじゃないだろうか、という考察です。 ※「小説家になろう」に掲載していた作品に加筆修正したものです。

あるヒーローがいた。 金色のフルフェイスヘルメットに、金色のマント。人は彼をゴールデンマンと呼んだ。 これはそんな彼とただならぬ関係にある青年の経験談である。 （※雑な下ネタ混…

『僕の彼女は押しに弱い』の裏話と後日譚です。以前はサポーター限定コンテンツを2週間で公開してましたが、モチベが維持できないのでそのまま公開となりました。 『僕の彼女は押しに弱い…

　昔すんでいた町に、転校というかたちで戻ってきた、中学一年生の小森あしか。 　この町での思い出のなかに残るのは、いつかあの神社で出会った――大きな耳と、ふわふわのしっぽを持つ、…

人の心の「声」が聞こえる少年。 そんな彼は自分ですら知り得なかったある人への思いで、彼の人生は変化していく。 これはその思いに気づく過程を書いた物語だ。 五千文字未満で紡がれ…

事故で命を落とした“私”が転生したのは、まさかの「石」だった。 動けず、喋れず、ただそこに在るだけ――それが、私の新しい“生”の形。 けれど、世界は祈りに満ちていた。 小さな命の…

　元日本人の転生者の少年ハロルドは、マーシャ、テレーゼ、ルキウスという名前の幼馴染がいる事から、自身がフリーRPGゲームの世界の主人公に転生したと疑っていた。 　少年ハロルドは、…

彼女が俺にかけた、最後の「呪い」。 それはいつまでも、そして昔から解けることはなかった。 四千文字未満で紡がれる、ある男の子と女の子の、すれ違いと別れ、たった一瞬で男の子の人生…

高熱に倒れた“君”の部屋を訪れたのは、 昔、ずっと一緒に過ごしてきた幼なじみの彼女。 「……私がカラダ、拭いてあげる」 「だって、ほっとけないじゃん……」 どこか懐かしくて、…

　何の変哲もない、ただの日常。だとよかったのに。

代々聖魔導士の家系出身の男は、人間界で千年以上も使役と封印を繰り返されていた魔王を連れて、魔界に移り住んだ。 「今日も俺の魔王様が愛らしい！」 しれっと魔王城を快適な環境にし、男…

　何もかもうまくいかなかった私【浦々一依-うらうらいちい-】は、ある日高校の文化棟で幽霊に出会った。 同じ学校の制服を着ている。 なんとなく仲良くなった私は、彼に【カゲ】と名前を…

吉原で最も名高い花魁・花影が、大店への身請けを目前に謎の死を遂げた。 店の醜聞を恐れた楼主は、花影付きの無口な下女・清に、遺体を密かに川へ流し、男と駆け落ちしたことにするよう非情…

電子世界に住む月野灯（つきのあかり）は消えた母の手がかりを追い続けていた。ウイルスとして追われながらも、見えない手掛かりを必死に追い続ける灯に待ち受けるものは何か……無数の0を重…

都内にある私立・真明高校に通う高校1年生の藤崎親一郎はある日、黒板に釘で書かれた誹謗中傷文を目にする。それは、クラスのアイドル的存在である吉野歌織に対するものだった。あろうことか…

　高校一年の夏休み。いつものように親友と待ち合わせしていると親友を名乗る謎の男の娘が現れる。 　訳が分からぬまま『奇跡』と呼ばれる異能力を使う異世界人や頭のおかしい人達を相手しつ…

ある日、目を覚ました“オレ”は、見慣れたはずの自分の部屋で異変に気づく。 花瓶に挿された1輪の花。謎の赤い文字で書かれた「脱出してください」の紙切れ。 しかも、失敗するたびに時間…