「聲」を含む小説

『誕生日って、何かするの？』 街を彷徨う怪異の少年に、数百回目の誕生日が巡ってきた。 これは彼が初めて経験する、『誕生日』のお話。 創作キャラ瀧聲4周年記念、書き下ろし超短編。

『一緒だったら、二人だったら寂しくないよ』 友を失い、数百年彷徨い歩く少年――瀧聲(タキナ)が出会ったのは、家出をしてきたという一人の少年だった。 これは孤独を抱えた二人が分け…

むかしむかしのその昔。 オアシスの国の王には美しい王妃がいましたが、王女を一人産んですぐに亡くなってしまいました。 王は一粒種の王女を風にも当てず大切に育てましたが、王女は王宮の…

なんとなく 心に凝ってること、 書いてみようかと…… 『生きたい』なんて 思えるワケないじゃんねぇ…… エゴばっかにまみれた俺の、話 ※口悪いから、読ん…

公衆便所ってなぜか怖い。

日本国憲法が通用しない集落、双神村（ふたかみむら）。 古来より双神村は＂倣神野（ならしの）＂とよばれる家系によって統治され続け、倣神野に生まれ落ちる長女は＂姫女（ひいな）様＂と呼…

　深夜、校内のプールを素っ裸で泳ぐことを日課にしていた時乃しずくは、その光景を忌わしき三人組である海童セイラ、村雲陸、白鳥くうかに目撃されてしまう。 　その事件以後、しずくは自…

ストーリーテラーと呼ばれる世界の創造主によって作られた「想区」。 その世界の住人は、生まれながらに与えられた『運命の書』に記された人生を歩む。 それが、たとえカオステラーと呼ばれ…

聞こえる青年と見えない青年。

左耳が聞こえなくなった。私は、次第と心を閉ざしていく。 唯一、残されたのは先輩を想う事だけだった。 ある日、先輩から好きな画家の展示会のチケットを貰った。 私は、なんとなく美術…