「今宵」を含む小説

　魑魅魍魎の跋扈する、草木も眠る丑三つ刻。 　幽かな鬼火を閃かせ、闇から闇へと忍び来る。 　足元の夜に呑まれるのは、己か友かはたまた子か。 　人は地べたを噛んで身を潜め、悲鳴の合…

　僕たちの愛する恋人、ひなた。 　黒髪が似合うお淑やかな女性で、いつだって僕たちに最高の笑顔を向けてくれる、最愛の恋人。 　僕たちは彼女のためなら何だって犠牲にできる。 　でも…

２００９年１１月２日。 仕事人間で妻と離婚した男　北条忠之は駅構内でスマホを眺めていた。 月に１回、娘の千恵美と会えることを楽しみにしていた北条は誰かに背中を押され、 列車と衝…

小説家の端くれである「俺」と小説家仲間であるとともに彼女だった「春香」の物語。 別れから始まるラブストーリーです。 こよはるちゃん、お誕生日おめでとう！　ぜひ受け取ってください！

大都市『ネクスシティ』にはヒーローがいる。 『ヒーロー協会』所属のプロヒーローと凶悪ヴィランたちとの戦いはテレビやネットで大きく広まり、今やネクスシティにとって欠かせないコンテ…

夜は皆眠るべきだと思う。これは間違っているのだろうか？ そう思う私、ステラは命の恩人である美少女剣士、ニコラの手伝いをしている。 「命の対価は何にしますか？」 これは、ニコラ…

裏の世界にて、暗殺集団として名を馳せた疫鬼夜行 ~プレイグデイム~ 殺した人数をスコアとして競い合う殺伐としたチームに、かつて一人のハイスコアラーがいた。 自らの手で手折った命…

陰と陽を逆転させた"ワケあり皇太子"と後宮に潜む"毒舌な秘密の妃"の歪なバディが、 宮中で連続する神怪絡みの謎を解く、中華幻想の"怪異"事件簿！ 羲（ギ）の国では、皇帝のみが神…

本作は〈妖怪×SF×日常コメディ〉をごちゃ混ぜにした短編となります。 以下、あらすじ。 ❖ ある夜、封月茉莉(ふうづきまつり)は目が覚めるとパジャマ姿で街に立っていた。 普段…

輝鑑読みの講談師、語るに曰く――。 時は太陽暦に直して二千百四十二年。但馬に稀代の英傑が生まれようとしていた。 男の名は、垣屋続成。彼はのちに大陸の皇帝にまで上り詰める伝説の大…

【11月18日発売】 あらすじ 何事にも中途半端なダメ大学生の不明門新は、怠惰がたたって単位がピンチ。祈ると単位がもらえる噂を聞き付け、訪れた神社で出会ったのは、飄々として謎めい…

【今宵は瞳をとじて】と【愛していると囁いて】シリーズにて、過去ブログに載せていた感謝企画のストーリーや、番外編、裏話をまとめた本です。 ※感謝企画のストーリーは、基本コメディテ…

魔法少女、御伽噺のアリスのように 幻想、旧くからの冒険譚のように 怪異、零落した伝説のように 紅月、まるで神の瞳のように 紅い視線は銃弾の如き冷たさで私達を射貫く …今宵も、血の…

人知を超えた異常を起こし、時には人に危害を加える超常現象。 それらを調査、解決する集団があった、その名も漆ノ神超常現象調査所。 年齢不詳の変物所長・漆ノ神一流斎と老人調査員である…

自分の家で開催される夜会で今日もまた婚約破棄される令嬢ナコー。 そして彼女に婚約破棄を突き付けるボレー家のベッタ。 そんな二人を見ながら従者ジェシーは考える。 「これ、あと…

異世界で再稼働するのは、人間だった。 火を選んだ男。 その炎は、文明の燃料として燃やされ続ける。 与太郎が語る“もうひとつの世界の火”が、 今宵も常夜の提灯の下で揺れる。

ノエラ・グロリオサ夫人は、恋の噂が絶えないヴァルデュア王国の毒婦である。にもかかわらず、エドリック陛下から寵愛を受ける寵姫だという。 その真実は、陛下の命で“婚約破棄を進める”…

オレ達は帝都で噂の正体不明の仮面の戦士『シャドウ』、今宵も悪人や人でなしと踊るように戦う。 その正体は日陰者として疎まれている車椅子の第十二皇子テオドリック。 勿論、この真実を知…

コンビニの横に座った『僕』は隣の女性から焼き鳥と交換でタバコを一本もらう。 人生初のタバコに戸惑う僕だったが、その煙は心の「何か」と一緒に吐き出させてくれた。

　果実酒の作り方をご存知ない方はいらっしゃらないとは思うんだが、もし知らないので在れば想像をしてみて欲しい。 　桃の甘さが滲む酒、梅の香りが冴える酒、檸檬の獰猛さがキレた酒。どれ…