「…出したくなかった」を含む小説

　金がなかった。 　飯に行けば全部出して、飲みに行けばカードを切る。これで金がなくならないはずがない。しかし先輩社員というない袖を振ってなんぼの身。立場上、どうしても去勢を張ら…

ある日、北海道北部の通信が突然途絶えた。 衛星写真には、本来存在しないはずの“未知の大地”が広がっていた。 時を同じくして、世界各国の都市上空に謎のゲートが出現する。 政府は沈…

無推敲取って出しの詩集第二作目。そのときどきの感情を書き出します。100篇を目安に完結し、第三詩集へ移行する予定です。 連作ではありません。どこからでも、お好きなところからご覧…

市民参加型捜査で「推理正解率95.8%」という驚異的な成績を叩き出した謎の男・天生蔵人。 女性刑事の雛野小鳥は、警察史上初となる未解決の難事件を解決に導くため、彼をスカウトする。…

　深夜の海辺、背を向け逃走する男。追ってくるのは、溟界より来たる「淵ノ神」。その巨大な龍神は、タツノオトシゴのような怪物が密集した「海馬ノ冠」を戴いていた。 　神は海面を割り、自…

何か壮大なキャッチコピー付いてますけどただの日記です。 ちょっと後輩（蘿玖さん）が始めたのに私が始めないのはな、と思ったのでやります。 更新は不定期になるかもしれませんが許してく…

　近いうちにやることやって中に出してもらえ。　赤ちゃん出来たって言うたらええやん。 お前の男も今、お金がないのやったら産んでくれとか言わへんやろ。

前後する構造。入り乱れる情報。それだけで頭がパンクしそうになる。 これが私の上司の指示の出し方だった。 そして私はこの指示の出し方が好きではなかった。 私、人に聞く時はメモとる…

万年二番手の茅野圭太は考える。 お茶会ばかりでたいしてやる気のない園芸部でもいろいろな問題があるわけで、立ち向かわなければならないわけで。 「茅野はセンスないねぇ」 つまらない自…

ある男のところに、死神がやってきた。 死神は魂をよこせと言うが、男は条件を出した。 「俺を感動させてくれたら、死んでもいい」 死神が見せた光景とは──？

※詩？っぽいのを書くことがあるのでそれです ※消えると悲しいので別サイトに取っておいたのですが別サイト自体が消えました ※どこ行ったかわからんやつもかなりあるんですがたぶんパソコ…

僕の入った推理研究部では、新入部員同士が犯人当て小説を交換して、推理を披露し合う風習があった。 僕の対戦相手が出したのは、犯人は京都人ではないという読者への挑戦状が冒頭にある、犯…

2023年8月15日。世界中にダンジョンが出現した。ダンジョンからはモンスターがあふれ出し、次々と民間人を虐殺して回った。そこで生まれたのがハンターである。唯一モンスターに対抗す…

桜乃巧は自分の小説のファンである新入生と出会う。その少女はプロの小説家で既に数多くのヒット作を出している速筆作家だった。その少女は桜乃巧に恋を抱く。そしてなんやかんやあってあんな…

　幼い頃に故郷の村を救った恩人に憧れ、冒険者を目指す少年がいた。 　夢にまで見た冒険者になったものの、最後の鑑定で【スキルなし】【魔法なし】の【才なし】判定を受けてしまう。 　…

この度、『灰より願う、炎に堕ちた二人』の設定・構成を大幅に変更し再構築した「完全リメイク版」の連載を開始いたします。 【新連載タイトル】 『炎へ堕ちる〜王女と男爵令嬢の国崩し〜…

高校三年生のバレンタイン。 「僕」は、同級生の芳川小春が、音楽教師の田宮圭一に想いを伝える場に遭遇してしまう。 僕、芳川、そして田宮。 それぞれの切なさを描いた短編です。 ………

妖と人間が共存する世界。 計画性なくただ積み上げられていく鉄骨剥き出しの不安定な街は、かつて存在した九龍城砦と酷似しているとされ、十龍城砦と呼ばれるようになる。 根深い対立、差別…

――だから……こうじゃなくて……。 ――書けないんでしょ? じゃあ此方で書くよ。 そんな問答があった後、目眩と頭にモヤが掛かった状態に襲われた。急性ストレス反応らしい。 はぁ、…

太古の昔、世界は「魔獣」が跋扈する過酷な時代だった。人族、エルフ族、ドワーフ族、獣人族は種の垣根を越えて協力し、魔法文明を築き上げる。それは後に「神代」と呼ばれる輝かしい時代だ…