「掌編（ショートショート）」を含む小説

憂鬱な通勤時間を迎える〝私〟に癒しをもたらす、一匹の猫。生まれ育った町の近所に建つ木造の平家の縁側に鎮座する茶白の猫を通じて、〝私〟はある日屋敷の主と出会った。猫を目当てに、独り…

心さえ許さなければ、お互い体だけの関係は縛らない。そんな信条を以って同棲をしている留美と仁志。休みになると、週報と称して互いの行為についてあけすけに語り合っていた。そんなある日、…

寒い冬に鍋を食べるお話

誰から見ても仲良く見える美加と智也。誰彼となく「付き合ってるの？」と聞かれる二人は、「付き合ってないよ」と口をそろえる。同じ美大を卒業した１０年来の関係が、ある日を境に揺らぎを迎…

スピリチュアル好きな、大学入学と共に上京してきた少女。彼女は大学で和也という青年に一目惚れをしツインレイだ、運命の人だと衝撃を受ける。 和也と付き合う事になったものの、しかし和也…

隣に住む佐鳥さんは天使みたいにかわいい。 こっそり彼女の日常を盗撮してしまうぐらい。 もちろん、こんなこと本人に言えるはずもないけど……。 アパートのお隣さん同士が引き起こす、掌…

入社以来４年付き合った同期の彼氏に、突然フラれた真奈美。元カレは転職までして真奈美の前から消え去った。空虚な日々を送る中、真奈美は同僚の後輩加藤君から告白される。加藤と付き合い始…

　私、志摩田明美が住んだのは心理的瑕疵物件だった。 　今日も仕事から帰ると「彼」との生活が始まる。 ※この作品は魔法のiらんど25年間の感謝を込めて「ありがとう またね、大好き…

知りすぎてしまった男たちにまつわるショートストーリーです。

　不思議な力を持った私の友達。 　彼はそんなあの子が好きだったが――。 ※この作品は魔法のiらんど25年間の感謝を込めて「ありがとう またね、大好き」ショートストーリーコンテス…

宇宙船が飛来してきたところを見た者はいなかった。昇降口から現れた宇宙人は全身青銅色で、友好の証に食べ物を配り始めた。やがて彼は「我々の星に移住しませんか」といって……。

　私は彼との思い出の山に登る。 　彼の形見の熊除けの鈴が鳴った。 ※この作品は魔法のiらんど25年間の感謝を込めて「ありがとう またね、大好き」ショートストーリーコンテストのテ…

休日の昼食にパンを食べるお話

※この作品は魔法のiらんど25年間の感謝を込めて「ありがとう またね、大好き」ショートストーリーコンテストのテーマ「浮気」応募作です。 　これ以上に最低の浮気をご存じの方は、本作…

幼い頃、男の子ということもあり僕は雛人形を買ってもらえなかった。でも、両親が考えた方法で「特別な雛人形」を手に入れた。それは、ひな祭りの日だけ僕の物にする、ちょっとした方法。そし…

友達以上、恋人未満。 「恋人」なんて、口にするのも照れくさい。

　今日も私は元カレの所に行く。 　今の彼には言えない言葉を聞いてもらうために……。 ※この作品は魔法のiらんど25年間の感謝を込めて「ありがとう またね、大好き」ショートストー…

　余命僅かな妻に寄り添う男。 　しかし、妻の裏切りが明らかになり――。 ※この作品は魔法のiらんど25年間の感謝を込めて「ありがとう またね、大好き」ショートストーリーコンテス…

怪しさ極まる美人発明家のユカリ博士は、今日もまた奇妙奇天烈は発明品を生み出していた。その名も「全自動変身洗濯機」。衣服の汚れのみならず、心の汚れも落すという。いつものように近所の…

仕事に追われる日々。人間関係に悩む夜。SNSに振り回される時間。恋愛に揺れる心——。 そんな日常の小さな疲れをそっと癒す、300字の物語を100話収録。 ほんの数秒で読めるのに、…