「掌編短編」を含む小説

いちごが大好きな魔女・苺姫。 天使ちゃん、吟遊詩人、うさぎ王子ーー 愉快な仲間たちと過ごす日々は、笑いと祈りあわいに揺れる。 ほんの少しの寂しさも、やがて魔法のように優しさへと変…

寂しい。 そんな想い煩う夜。いつもの如く憂さ晴らしに覗き見でもしてやろうと双眼鏡で外を覗いてみると、ガリガリの子供のような奴がこっちに向かって手を振りながら走ってくるのだった。

　ハンバーガーが今、絶滅の危機に瀕している。野生のハンバーガーはここ二十年ほどで減少の一途をたどり、ハンバーガー年間捕獲量は昨年ついに十万トンを下回った。これは二一五〇年のわずか…

家にも、心があるのなら――。 優しい気持ちに触れたい時、読んでください。 愛、忍耐、希望、絆、赦し、そして感謝。 一組の家族の人生を見届けた“家”が語る、 儚くも温かな記憶の物…

離れ離れの彼から記念日にお届け物が届く話です。 純文学ではないです。

遂に魔王の城まで辿り着いた勇者。そこで目の当たりにした衝撃的な光景とは。

前橋の人生は下流の中であっても人並みではあった。 何事もなく学校を卒業したものの勤め先がなく日銭を稼ぐ日々を過ごし、ようやく正規雇用で雇われた会社で面白みなく働き、会社の人間と…

「顔を洗って」「服を着替えて」 今日も“光の国”のママンソルジャーがドクラーヤに襲いかかる！ だらしないって悪いこと⁉︎ 互いの常識をぶつけ合い―― 魔女っ子バトル、いま開幕★ …

小さな掌編です。 精神科医ソフィ・マーロウ。 多くの命を奪った囚人エイデン。 言葉は贈り物だった。 言葉を交わす事だけが、許されていた。

ねえ、あなた。 あのときの月、今も覚えていますか。 私は、忘れられそうにありません。 かさりと、私の手の中で紡がれた世界が揺れた。

1000文字前後の掌編のまとめです。1話あたり1〜2分で読み終わるかと思われます。誰かの心に余韻を残せる、1分が目標です。

「家のことなんだけど……」 「書斎なら作らないからね」　 　俺の言葉に妻はピシャリ。取り付く島もない。 「まだ何も言ってないですが……」 「じゃあ、なに言おうとしてたの？…

暦の上では秋――それでも、どこか夏の気配が残っている。 久しぶりに明里を車に乗せて出かけた日。 それは“今日”の出来事であり、きっと“毎年”の出来事でもあった。 季節の境界に…

消えてしまいたい――誰もがそう思うときがある。 地味で、目立たない彼女が本当に望むものとは⁉︎ あなたなら、愛のために何を捨てられますか？ ちょっぴり不思議で、切ない純愛ストー…

魔王と勇者の戦いが終息、平和となった異世界。とある王国の博物館には、勇者の武器が展示されていた。

二日程意識を飛ばしていたのは風邪を拗らせぶっ倒れていたからである。 一人暮らし、ちょっとした体調不良が命取り。今回は辛うじて生きながらえたが、まぁ酷い有様。布団の中は汗と大小便…

降格した女神の行き先は人間界。持ち札は、たった3枚の白い“女神カード”。 彼女がそこまでする訳とは――？ 迷子の子供、老夫婦、そして最後の選択。 笑って、泣けて、少し温かくなれる…