燃えながら、あの女は笑っているか

中務白月は京終紺鉄に「真朱のことをお願いね」と託して、一年前に焼死した。今年、文化祭を前に瀬田真朱の周りで不可解な事が起こる。
真朱の記憶がない夜が増えていった。
白月の幽霊が何人にも目撃された。
何者かが屋上を血の海にした。
紺鉄は白月の断末魔に従って調査に乗り出す。　だがその紺鉄自身も何者かに命を狙われ始める。　そしてすべての事件の裏に、中務白月の呪いが青白く揺らめいているのを知り、紺鉄は対決を迫られる。

呪いと情念が絡み合う、学園変格ミステリー。