概要
RPG主人公の生き別れの姉で中ボスだったので生き別れてなんかやりません
泣きじゃくる双子の弟と口から吐いた赤い液体に私は“わたし”を思い出した。大人気RPGの世界で見知った顔、たった1人の家族はやがて英雄になるゲームの主人公で、私は幼い頃に生き別れ物語の中盤で敵側の幹部として現れる所謂中ボスだということを。
大切で、大好きで、ほんの少し憎らしくて、結局は愛している私の片割れを物語が始まらなければひとりぼっちな主人公にさせたくなかった。
だから運命の日、どんなに詰られようとも私は弟と一緒に生きる道を選んだ。
___この世界はゲームだ。
だから、私は何よりも、どんなことをしてでも、幸せになりたかった。
大切で、大好きで、ほんの少し憎らしくて、結局は愛している私の片割れを物語が始まらなければひとりぼっちな主人公にさせたくなかった。
だから運命の日、どんなに詰られようとも私は弟と一緒に生きる道を選んだ。
___この世界はゲームだ。
だから、私は何よりも、どんなことをしてでも、幸せになりたかった。
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