概要
人狼が棲むと言われる村で行われる、会議の内容とは?
ただ一人の「よそ者」の運命は?
謎の会議が、今、始まる。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!人狼さんたちも一苦労。そこはかとなく人間っぽさを湛える言動が面白い。
とある山奥に位置する仁朗村。そこには普段は人間の姿をしている人狼たちが暮らしている――。
馬の被り物をした謎の人物が飛び入り参加する中、村内会議が開始されます。人狼ゲームでも始まるのかと思いきや、展開は意外な方向へ。
人狼ゲームが始まるのかなと思ってしまったことそのものが偏見だったのだと気づかされました(笑)。村の人狼たちはきちんと理性を持った人物たちなのですが、いかんせん人狼という存在ゆえに人間から迫害・侵害されることもしばしば。
どこからともなく現れて馬の被り物をしている変人に、思わずクスリと笑わされるシーンも多々。コメディとシリアスのバランスが絶妙でした。シリアス(?)な…続きを読む - ★★★ Excellent!!!馬の乱入で笑い、観光被害で胸が痛む。村長の理性が光る2話、必読。今読め
人狼村会議録は、怪談の顔をした自治会劇だ。人狼が棲む仁朗村で「定例会議」が始まるのに、場に入ってきたのは馬のかぶり物のよそ者である。村長の上尾が冷静に退席を促しても、馬は空気を読まずに居座り、書記の古宇がついに人狼へ変じて追いかけ回す。机と椅子が乱れ、抜け毛が舞う中、上尾が「もう、このメンバーで始めます」と切り替え、古宇の隣に馬の席まで用意する場面は、笑いの勢いが会議の形式そのものを転がしていく。古宇のメモに走る「馬殺す」の一語まで含めて、筆致が乾いていて、だからこそ可笑しい。
前編で笑わせたあと、後編は同じ村を別の角度から照らす。鶏舎事件と報道の偏りが残した傷、観光目当ての来訪者が捨…続きを読む - ★★★ Excellent!!!何!? 誰!? 何故!?
人狼村における会議。
それは、村人の中に紛れている人狼を、会議の中で探し、相手の言い分に違和感、矛盾、そして時にはブラフを織り交ぜて見つけ出す……というものなのですが、
この話はそういう話じゃないんですね。
なんというか……全員人狼です。
だって自分でそう言っちゃってるんだから、そうなんです。考えてみたら仁朗(人狼)村。人狼が住んでて然るべき村なわけでして。ええ。
だから犯人(人狼)探しもしなくていいし、普通に村の収支とかガードレールの交換とか、そういう平和な会議をすればいいんじゃない?
……というわけにもいかず……
会議の参加者に明らかにツッコミどころのあるやつが紛れてい…続きを読む - ★★★ Excellent!!!初手から予想を裏切ってきた!
「人狼」で「村」ときたら、推理ゲームでお馴染みの「汝は人狼なりや?」が思い浮かびます。
きっと本作もそのオマージュで、様々な証言から推理をし、紛れ込んだ部外者を追い詰めるというミステリ要素の強い作品なのかな、と思って読んでみると。
はい、そうなんです。
本作、「現代ファンタジー」であって、「ミステリー」ではないんですね。
なので、初手で思いっ切りその洗礼を受けました。
お、お前ーッ!
いきなり何ちゅうもんを!!!!!!!
そしてお話は、意外と切実な人狼たちの村が抱える問題について広がっていきます。
これに関しては、我々リアルの人間側にもいろいろと考えさせられるものがあるなぁと。
かと思…続きを読む - ★★★ Excellent!!!悪いのは、いったい誰?
人狼が住むことで有名な「仁朗村」。
村名が示すとおりに仁に篤く、朗らか――――日が沈むまでは。
夜に危なくなるのは仕方ありませんね。生態ですから。
ですが、昼間の滞在は無問題。ここにしかないホスピタリティで魅力たっぷり。
――――おっと、いけませんね。
夜に開かれた内輪の会議。
紛れ込んだのは、あきらかに村外の存在。
無邪気なフリをしてシレッと混ざっていますが……バレバレです。
このフワーッとした雰囲気は作者様の伝家の宝刀。
クスクス笑って読み進めてもらって――――おや?
明かされる事情は、人狼側と乱入者側と、それから……
悪いのって、いったい誰なんでしょう…続きを読む