金髪美女との秘湯旅というラブコメ的導入から、雪に閉ざされた洋館に辿り着いた瞬間から、物語は温度を失っていく。人の親切、温かい食事、安心できる空間などが伏線として機能していく。真実を知っても、世界は変わらず、溶けた雪の描写が、現実を静かに突きつけるような短編でした。
連絡手段、交通手段が閉ざされた状況をクローズド・サークルというらしいです。主人公のりせゆきと金髪イギリス人アードさんは、温泉を目指していたはずが、地元のマタギを名乗る男につれられ洋館へ向かうことになります。そこで起きる「熱」に関連するふたつの死。犯人はだれ?早く突き止めて。そんな不安感にかられる描写に読む手は止まりません。温めるというテーマを随所に感じる素晴らしいヒトコワでした。みなさんもぜひご一読を。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(134文字)
短編ミステリー。全6話の中で、どう着地するのか最後までまったく読めませんでした。誰が殺され、誰が殺されなかったのか。そしてなぜ、「殺されなかったこと」が、ここまで怖く感じるのか。人を選び、命を量る構造そのものが浮かび上がってくる。これは、“選別ミステリー”。あるいは、“温度倫理のミステリー”。
全員怪しくて、と思ったら最後の謎解きでおぉー?これは難しいです。ネタバレになるから言えないけども……。アードに癒されました。
分からないから考えるのを放棄しました。さあ、謎解き巧者のみなさん!この謎に挑んでみませんか!そして、頭の悪い僕に正解を教えてください。
タイトルに注目しましょう。まずは、温まらないものが提示されてますね。しかし、この作品は『温める』がテーマのはず。では、一体何が温まったのでしょうね?金髪美女の気持ちかな?主人公の心かな?色んなことをイメージしてみてください。タグもしっかり確認しましょうね。
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