このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(129文字)
普通に読み始め、なんか凄いなと思い、最後に納得しました。印象的で、面白いですよ。
植物ともコミュニケーションをとれる!と、植物好きは思います。ならば当然、植物に恋をしてしまうこともあるでしょう。ですが、どちらかが一方的に尽くすのではなく、お互い心地の良い環境を探ることが関係作りには大切だと思います。友だちの友だちもまた友だちになれたら良いですね。何を言っているかわからない方は、この作品を是非読んでみて下さい。植物に取り憑かれてみるのも良いでしょう。
ふとしたきっかけから、植物の魅力に取り憑かれたがごとき行動に走る友人。趣味を変え、それまでの宝を手放し、家のなかの有様を一変させて。それでもまあ「趣味」の範疇に収まっていれば、口出しすることとは言えないのですが。それが「狂気」であるならば、何かしらの「限界」はあるのです。最後の主人公の一喝が、それを示してくれるでしょう。
いやあ、面白い。私自身、物事にのめり込む性質なので、こういうのは、よくわかります。ただ、この同僚氏は、ちょっとばかりやりすぎですけれどね。やりすぎですけれど、こういう生活、楽しいでしょうね。
同僚が植物と会話するのだという。その世話に傾倒する。言動は常軌を逸していた。彼は植物を家族だという。同僚と距離を置いた。時を経て、助けを求められることになる。人は、一つの物事にのめり込むと盲目となる。自らの生活を犠牲にして、適した環境を作り出そうとする。狭い部屋の中で。語り手の叫びに、読者は我に返るだろう。
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