概要
使われる部首が、偉いとは限らない。
漢字辞典の奥にある「部首控室」。
そこでは、動作を司る〈てへん〉と、人を象徴する〈にんべん〉が、
今日もどちらが重要かを巡って言い争っている。
そんな二人の前に現れたのは、
ほとんど使われない、マイナーな部首〈おつにょう〉だった。
主役になれない部首が語る、
“使われないこと”の意味とは――。
そこでは、動作を司る〈てへん〉と、人を象徴する〈にんべん〉が、
今日もどちらが重要かを巡って言い争っている。
そんな二人の前に現れたのは、
ほとんど使われない、マイナーな部首〈おつにょう〉だった。
主役になれない部首が語る、
“使われないこと”の意味とは――。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!漢字の部首というコミュニティがとってもユニークで大好き‼︎
漢字の部首に思いを馳せて読んでみてください。
承認欲求、葛藤、謙虚さ、哀愁……様々な情感が豊かに、そして繊細に描かれていることが読み取れると思います。
「てへん」の「扌」と「にんべん」の「亻」との言い争いから始まる本作。
途中、二者の論争をわきで傍観し、水に流すような第三者「さんずい」の「氵」や、自身の立ち位置を憂うように哀愁感を漂わせる「おつにょう」の「乚」の存在感。「したごころ」の「⺗」は名前負けしそうな可哀想な部首であるがゆえ、どこか放っておけない愛着さえ感じます。
決してメジャーではない部首も含まれますが、それらなしでは漢字の世界は成り立ちません。必要不可欠な存在として見過ごせな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人が前に出て互いに手が出る、しかし解決したのは意外と乙な方法
部首というのは、非常に便利な「漢字のパーツ」です。
何せ、それが漢字の構成パーツに含まれているだけで、その漢字がどういう意味合いを持つ文字なのかのカテゴライズが瞬時にできてしまうからです。
実に合理的で完成された言語の機能と言えるでしょう。
ちなみに、警察や犯罪などの分野でも、部首という存在は大活躍しています。
部首単体を切り取って、犯罪のカテゴリを示す隠語としての役割があるわけですね。
詐欺なら「ゴンベン」、偽造なら「ニンベン」、汚職なら「サンズイ」、窃盗なら「うかんむり」といった具合ですね(ちなみに「窃」の部首は「あなかんむり」だったりします)。
そんな日本語にとってはなくてはならない…続きを読む