概要
そんな二人のもとに舞い込んだのは、喫茶店で“ある怪談”を耳にして以来、黒い影に付きまとわれるようになったという女性からの依頼だった。
最初はありふれた怪談のひとつだと思われたそれは、やがていくつもの命を巻き込む凄惨な事件へとつながっていく。
人はなぜ、嘘を真実だと信じてしまうのか。
噂はどのようにして人を殺すのか。
オカルトとミステリーの交差点で繰り広げられる、戦慄の探偵譚。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!巧みな文章表現で先の展開が気になるホラー作品。
第二章まで読み終えたところですが、とにかく面白い作品です。
簡単に序盤のストーリーを紹介するなら――
喫茶店で他愛のない怪談話を耳にしただけの女性が、何故か理不尽な怪奇現象に取り憑かれてしまい、這う這うの体で頼った相手は、堅実かつ現実的なアプローチで心霊現象の解決を目指す『霊視探偵』だった――という、そんなお話です。
特筆すべきは読みやすく洗練された文章そのもので、一人称視点で綴られる情景描写と心理描写は過不足のないスマートさで、それだけに臨場感と没入感が高く、ホラーという題材も相まって強く惹き込まれます。
加えてストーリーも丁寧に練られており、こういった展開になるのでは……? という読み手…続きを読む - ★★★ Excellent!!!何故、人は嘘を求めるのか
あるい生み出すのか?
責任からの逃避、隠蔽、自己保身、ただの冗談、笑い話etcetc
と、嘘が生まれる理由は星の数だけ存在する。
ウソはいけないことか?
嘘も方便とある。
ただ嘘偽りなくという言葉もある。
このご時世、真実より嘘のほうが食いつきが良いのは事実。
かといって、嘘は安価で作れるも、代価は決して安くはない。
この作品の主軸となる嘘がまさにそれだ。
何故、呪われたのか、何故、呪いと嘘に繋がりがあるのか。
何故、その嘘で人間が死ぬのか!
泥沼に足を踏み入れたから、足が泥で汚れたように、呪われるにも理由があり因果がある。
その泥沼が、人間誰しも内に抱き、当たり前のように、あるいは無意識…続きを読む - ★★★ Excellent!!!条件を踏んでいないはずなのに? 謎めいた怪異の侵食にどう対処する?
序盤からのツカミが良くて、どんどん先が気になってならなくなる作品でした。
「とりあえず1、2話だけ読んでみよう」と思ってページを開いたら、気が付いたら一挙に最新話まで読まずにいられない。読者をそんな状態にしてくれる構成が素晴らしいです。
「スミオさん」、願い事をした人間のもとに現れるという怪異。
その話を聞いた直後、大西遥香は不穏な影に付きまとわれるようになる。
噂に出てくる「条件」を踏んでいないのになぜ? 不安に駆られた彼女は「霊視探偵」とされる折原たちに相談に向かうことに。
怪異が現れるのは一人になった時、などの条件も見え、どうにかして安全を確保しつつ怪異の正体を探ろ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ねえ、スミオさんって知ってる?
一人の女性が喫茶店で若者たちの話しに耳を傾けていると、動画配信者らしきグループが「スミオさん」という怪談話を始めた。願いに対価を与えれば、その願いを叶えてくれるという。
それから数日後、この女性の周りで不可解な現象が起こり始める。黒い人影、勝手に開く窓、誰かの気配。ただ噂に聞いただけのスミオさんだった。女性は何かを願ったわけでもないのに、スミオさんの標的になったらしい。女性は対価を払おうとするが効果がなく、縋る思いで霊視探偵に助けを求めた。その一方、霊視探偵の助手を務める主人公は雑誌記者に協力を要請するが、断られてばかりだった。
そしてスミオさんから逃れることに成功したと思いきや、女性…続きを読む