概要
そこで出会った謎の人物は、清田に「アドーレイ」と言って去って行った。
聞き覚えのない「アドーレイ」の意味が気になり、清田は調べてみることに。
折しも近くの星では、少数民族の問題にまつわるテロが起こっていて……。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!1つの答え
我々、日本人は、他の地域の方から見ると、幼く見えるらしい。
プリンセス天功。
外国では、アニメのキャラにもなっており、人気がある。
けど、プリンセスか😓💦
以前、スペインのバルセロナに行ったとき、地元のスーパーで買い物をしていたとき、スーパーのオバサンからの厳しい視線を感じた。
見張られていたのだ。
アジア人は万引きをする。
そう、思われたのだろう。
少なからず、ショックだった。
偏見。
差別。
そういった印象を受けた。
志草ねな様のお作品。
異星人との交流がある、未来の世界を描かれている。
地球の中でも、偏見や差別があるのに、星間を超えた世界では、どうなるのだろう。
ここに1つの答えを…続きを読む - ★★★ Excellent!!!星間交流が盛んになった世界で小さな謎を解け。
星間の交流が盛んになった世界。地球との交流が解禁されたTA-11星に営業にやってきた清田正義は、小さな謎に巡り合う。
他のTA-11星人とは少し見た目の異なる人物がオフィスビルに入ってきて「アドーレイ!」と叫んでいったのだ――。
別にこの謎解きが本命というわけでもないような気がしますが、ちゃんと納得できるオチで良かったです。前編の伏線を後編で収束させているという点で「謎解き要素」を含んでいるのは明白でしょう。
それだけでなく、TA-11星は地球とは異なる独特の文化や問題を抱えています。そのあたりが丁寧に描写されるおかげで、SFとしての説得力が増強されていたのが素晴らしかったです…続きを読む - ★★★ Excellent!!!心にヒーローを。
この物語の世界線では、ついに異星人との交流が行われているのでございます。
TAー11その星の商談に訪れたのは、地球人の清田。
中年男性ですが、ヒーローものが好きで、いつも鞄にカードを忍ばせておりました。
商談は順調に進められましたが、清田は商談室で侵入者と鉢合わせてしまいます。
何やら様子がおかしく、持っていた棒状のものを清田に向けて……
「アドーレイ!」
と叫び、出ていきました。
さて彼は何者か……? テロリストだろうか? 事件に巻き込まれたのだろうか?
ただのヒーロー好きのサラリーマンである清田に、何ができる? そして、アドーレイとは……?
異星との文化交流…続きを読む - ★★★ Excellent!!!右も左もわからない異星の文化。この未知の環境には、一体何が眠っている?
SFならではのミステリアスな雰囲気がとっても楽しい作品でした。
主人公の清田はサラリーマンとして「TAー11星」へと営業に行くことになる。
最近は地球が星間連合に加盟することが認められ、別の惑星の住人とも交流を持つことに。
TAー11星の大人たちは身長が二メートル半くらいと高く、身長160センチ台の清田は子供に見えてしまうくらいの状態になってしまう。
そんな異星人たちとのやり取りに不安を抱く清田。大好きだった「ジャスティーサー」というヒーローのカードを荷物に忍ばせておくが……。
その後に訪れる変化。謎の小柄な異星人の登場。TAー11星にも根付いている民族問題。そして現地で…続きを読む - ★★★ Excellent!!!異星の不安が、ヒーロー好き同志の笑顔に変わる優しいSF短編作品
地球が星間連合に加盟し、日本人サラリーマンの清田が単身TA-11星へ営業に向かう。そこで出会うのは、生魚の匂いが立ちこめるお茶、やたらと巨大な取引先夫婦、そして「アドーレイ!」と叫びながら侵入してくる謎の人物だ。2話完結の短さの中に、「異文化コミュニケーションの緊張」と「ニュースで聞くテロや差別への不安」がぎゅっと詰め込まれた、読み心地の良いSF短編だと思った。
とりわけ好きなのは、後編のクライマックスだ。警戒心いっぱいで「テロ組織の合言葉かもしれない」と怯え続けた清田の前に、再び侵入者が現れる。社長の怒号が飛び、腕をつかまれ、スティック状のアイテムが床に落ちる。そこで清田がそれを拾い…続きを読む